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ポーラが宇宙で使えるスキンケア開発 2024年ごろに国際宇宙ステーションに搭載

2023年08月28日 21:22  Fashionsnap.com

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 ポーラが、ANAホールディングス(以下、ANA)と共同で立ち上げたプロジェクト「コスモスキン(CosmoSkin)」から、宇宙発想のスキンケアブランド「コスモロジー(COSMOLOGY)」を立ち上げた。国際宇宙ステーション(ISS)への搭載が決定した、クレンジングウォッシュとローションクリームのスキンケアキット「コスモロジー スペースクルーキット」(税込7480円)を10月1日に発売する。旗艦店「ポーラ ギンザ」をはじめ、コスメ&エステショップ「ポーラ ザ ビューティー」を含むポーラショップ一部店舗、「POLA SQUARE FUTAKO(ポーラ スクエア フタコ)」、ポーラ公式オンラインストア、日本国内空港免税店コーナー12店舗で取り扱う。なお2024年ごろの油井亀美也宇宙飛行士のISS長期滞在において、同製品が使用される予定だ。

 同プロジェクトは、「宇宙ライフを美しく快適に」をコンセプトに2020年9月に始動した。宇宙と地球の未来を豊かにすることを目的に、ANAとのオープンイノベーションで極限状態の宇宙で使える製品を目指し開発。2022年3月にJAXAの「第2回宇宙生活と地上生活に共通する課題を解決する生活用品アイデア募集」で、化粧品(顔用)として初めて選定された。その後、開発を続け今回、化粧品(顔用)として日本で初めてISSへの搭載が認められ、スキンケアブランド コスモロジーが立ち上がった。
 ポーラは、今回の新ブランド開発にあたり、宇宙空間における「自然・社会との隔離空間」「分刻みの膨大なタスク」「空気・水・生活用水などのリソースの制限」などの環境と、地球生活における「ストレス社会」「生活スタイルの変化」「限りある資源」などの環境がリンクすると考慮。どんな環境でもスキンケアによって自分らしく調和のとれた状態へ導く製品を目指した。
 スキンケアのステップはクレンジングウォッシュでの「洗浄」とローションクリームでの「保湿」の2つに集約し、簡潔・凝縮ケアを推進。オリジナル複合成分「ホホバクローブエキス」や「シュードアルテロモナス発酵液T」や、ほか保湿成分でうるおいで満たされたような肌へと導く。さらに、エタノールやシリコーンの使用制限のあるISSでも使える新処方を採用した。
 クレンジングウォッシュ(60g)は、洗い流し不要の拭き取り式ジェルを採用し、90%以上を水性成分で構成することで、潤沢に水が使えないISSだからこそ、水の感触を重視したみずみずしい使用感を叶える。森林の中にいるようなグリーンフローラルの香りも特徴だ。ローションクリーム(30g)は、ジェル状のクリームが肌の上でローションに変化し、ミルクとクリームを重ねたような使用感でつるんとなめらかな肌へ導く。地球の大地をイメージした香りは、安らぎをもたらすフローラルウッディ調だ。
 なお同キットは、12月中旬以降には全国のポーラ ビューティーディレクター、「ポーラ ザ ビューティー」、ANA国際線機内販売(プリオーダーのみ)、ANA公式販売サイトA-Styleでも順次展開する。さらに2024年1月1日からは単品でも取り扱う。「コスモロジー クレンジングウォッシュ」は、120g、同6160円で、「コスモロジー ローションクリーム」は50g、同6600円で取り扱う。過酷な環境下でも人の心を明るくすような新デザインを採用する。
 実際に製品を試したという宇宙飛行士の山崎直子氏は「森や自然の情景を思い出させてくれるこの香りは、無機質になりやすい宇宙生活において大きな癒やしアイテムになると思います。日常生活が制限される災害時や入院時にも役立つアイテムです」とコメントした。

■ポーラ:公式サイト