友人の心ない言葉に傷ついた経験のある人もいるだろう。千葉県の50代後半の女性(事務・管理/年収300万円)の友人の1人は、なにかと配慮に欠ける人だった。女性は20年前の衝撃的なできごとを明かす。
「結婚後、第一子を授かるものの流産し、どん底の毎日を過ごしていたとき。しばらく連絡を取っていなかった彼女から連絡があり、共通の友人と3人でのランチに誘われました。『いつまでも沈んでいるわけにはいかない』と一念発起し、ランチに出かけました。すると、なんと彼女は大きなお腹を抱えていました。それだけでその場から離れたい衝動でしたが、何も話していなかったのでその場にどうにか留まり、3人それぞれに近況を話し合い、私もどん底にいることを打ち明けました。それなのに、彼女は自分の妊娠にまつわる話を永遠に続けました。私には何の配慮もなく。私は針のむしろのようなその場から逃げたかったです」
その友人とは子どもの頃からの付き合いで、一緒にホームパーティーや外出を楽しむ仲だったが、女性はこの日を境に彼女との連絡を絶った。このまま絶縁コースかと思いきや、女性は「この話には続きがあるのです」と続ける。(文:福岡ちはや)
今度は夫が自宅で急死した女性 そのとき友人は……
それから2年後、女性は再び子どもを授かり、無事に長男を出産した。待ちに待った我が子を抱き、女性は喜んだ。しかしここで夫が思いもよらない行動に出る。
「夫が彼女(絶縁した友人)に、私が今出産で病院にいることを伝えたというのです。縁を切ったと夫には言ってあったのにもかかわらずです。夫を責めましたが、彼いわく『こうして私(女性)も無事に母になれたのだから、また以前のように関係を戻すべきだ』と。翌日には彼女が訪ねてくると約束まで取り付けてありました」
女性は「こうなっては仕方ない」と腹をくくり、友人と再会。結果的に、母として共通の話題ができたおかげで、彼女との友人関係は復活した。しかしその後、またもや女性を大きな悲劇が襲う。
「なんと私の夫が自宅で急死したのです。私はまた悲しみのどん底です。彼女には不信感がありましたので知らせなかったのですが、何も知らない彼女からはたびたび連絡がありましたので、落ち着いた頃報告すると、彼女は多少のお悔やみを口にした直後『自宅で亡くなるとその家は事故物件になるから、売却するときは必ずその旨伝える義務がある』と私にご丁寧に教えてくれたのです」
もはや開いた口が塞がらない。一体どうすれば、夫を失い悲しみに暮れる友人に、ここまで無遠慮な言葉を浴びせられるのだろうか。このエピソードの続きは、後編で紹介する。
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