三重県の鈴鹿サーキットで開催された2023スーパーGT第5戦『SUZUKA GT 450km RACE』。8月27日の午後に行われた決勝レースを終え、GT500クラスで優勝を飾ったARTA MUGEN NSX-GTの福住仁嶺と大津弘樹が決勝を振り返り、次戦への展望を語った。
大津弘樹/第1、第2スティント担当
「2018年からGT300クラスでスーパーGTに参戦を始めて、昨年からはGT500クラスに乗り始めたのですが、これまで2位3位はあれど、勝つことはできませんでした」
「今年はチームを移籍して、シーズンの序盤はペナルティを受けたりして噛み合わないことがあったのですが、今回はチーム全員でミスをしないことに全集中して臨んだからこそ、得られた初優勝だと思います」
「自分のスティントとしては、スタート直後はタイヤのウォームアップが悪いだろうなと思っていたのですが、1周目はなんとか抑えることができました。それ以降は、かなりギャップを築けるようになっていったので調子も良かったです」
「そこでFCYが入って、絶妙なタイミングでピットに入ることができたのですが、実は給油量が想定より少なっていたことが分かったので、マージンを切り崩しながら燃費走行をしました」
「シーズン前半は落としてしまいましたが、逆にもうミスは出尽くしたかなと思うので、前回も3位、今回は優勝とどんどん調子が良くなっていますし、後半はさらに精度をあげて頑張っていきたいと思います」
福住仁嶺/第3スティント担当
「まず今週末は、大津選手とチームと一緒に良いクルマを仕上げることができて、昨日の予選はトップを獲ることができました。そのおかげで一番前からスタートできたということも、大きな勝因だったと思います」
「また、スタート後の大津選手の素晴らしい走りとチームワークがあったおかげで、僕が乗った時には15秒ほどのギャップがあったので、自分は落ち着いて走ることができました」
「今回は、セーフティカーが出なかったことも僕たちに風が吹いていたなと思いますし、16号車の皆さんと大津選手に『初優勝おめでとう』と言いたいです」
「シーズンも折り返しのタイミングで優勝することができて、まだまだ僕らもチャンピオンを獲れる可能性は十分にあります。次のレースは重いウェイトで厳しいかもしれないですが、この時期に重いマシンで走れるということを自信に思って、チャンピオンを目指してここから這い上がりたいと思います」