身勝手な言い分で返品を求める客に手を焼く店員は少なくない。新潟県に住む40代前半の女性(サービス・販売・外食/パート・アルバイト/年収250万円)は、
「私の働いているお店で販売しているケトルを購入された60代くらいの女性が、その日のうちに返品に来ました」
と、10年以上前に接客中に起きた出来事を綴った。返品の理由はこのようなものだった。
(文:永本かおり)
「拭けばいいんでしょ!拭けば!」と言いながらハンカチで水滴を拭き始めた
女性が返品の理由を聞くと「思ったものと違った」とのこと。そこで「不良品では無いので新品未使用に限り返品を承ること」を伝え確認のために箱を開けてみたところ、「ケトルの中は水でびしゃびしゃに濡れて」いた。 女性は60代くらいの女性客に、
「大変失礼ですがこちらの商品お使いになられてますよね?それだと不良品では無いので返品はお断りしてます」
と伝えたが、これを聞いた女性客はいきなり怒り出した。
「『拭けばいいんでしょ!拭けば!』と言いながら、なんとお持ちのハンカチで水滴を拭き始めました」
これを見た女性は「その行為にびっくりしたのとイラつきを覚え、私もその頃は若かったので反発」してしまったという。
「再度販売をしないといけないので使用済みでは困ります。もしお客様なら使用済みの商品を購入されますか?」
と伝え、何とか返品できないことを理解してもらおうとした女性。しかし、女性客はその質問には一切答えず、
「だっていらないんだもの!いいから返品してよ!」
の一点張りだった。これでは話は平行線で進まない。
するとそこに女性客の息子が現れた。2人のやり取りを聞いていたようで「すみません。うちの母が悪いです」と言って商品を持って帰ったという。クレーマーに冷静に判断してくれる息子がいたことは不幸中の幸いだ。
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