WRC世界ラリー選手権のWRC2クラスを戦うオリバー・ソルベルグ(シュコダ・ファビアRSラリー2)は、2023年シーズンの残りのラウンドを戦う上うえで、「失うものは何もない」とWRC.comの取材に対して認めている。
シュコダの最新ラリー2モデルである『ファビアRSラリー2』を駆るソルベルグは、ライバルの約2倍のステージを制し、2023年シーズンをリードしてきていた。しかし、WRC2コンペティターとして直近に参戦したサルディニアとエストニアの2戦でノーポイントに終わったことが、彼のタイトル争いに大きな打撃を与えている。
これまで5ラウンドに参戦したソルベルグに対し、同じくシュコダ・ファビアRSラリー2を駆ってランキング首位に立つアンドレアス・ミケルセンはまだ4ラウンドしか戦っていない。ミケルセンと選手権4位に下がったソルベルグのポイント差は18ポイントだ。
「チャンピオンシップの道はまだ開かれている」とソルベルグはWRC.comに語った。
「今の僕たちはランキング4位と難しい状況だけど、タイトル争いの主導権を握っているのが誰なのかもまったく分からないよね」
「ミケルセンが7ラウンドすべてを走り切れるのかも分からないけど、もしそうだとしても手強い相手になるだろう。ランキングの中で、みんな本当の自分の位置がなかなか分からない。WRC2の複雑なところだよ」
ソルベルグは、彼自身の今シーズンについて次のように付け加えた。
「全体的にはハッピーだよ。これはすべてのドライバーが望んでいることでもあるんだけど、今年の初めにWRC2に参戦したとき、僕は速くなりたい、最速を目指したいと言ったんだ。僕はこれまでずっとそうしてきたと思っているし、実際にいくつかのミスや小さな問題こそあっても、スピードは満足できるものだった」
「ギリシャと、その次のラリーを楽しみにしよう。基本的には、自分にできることをやって、ベストな結果になることをを祈るしかないよ。僕には失うものもそれほどないしね。まだチャンピオンシップは終わったわけではないし、もちろん僕はWRC2で勝ちたいよ」