入社後に現実を目の当たりにし、退職してしまう新入社員もいる。福岡県の40代前半の女性(ITエンジニア、システム開発・SE・インフラ/年収550万円)は
「わが社は地方の零細企業で毎年4、5人の新卒者を採用していますが、そのうち2、3人は3年を待たず辞めてしまいます」
という苦悩を抱えている。「残った新卒も傍から見ていつ辞めてもおかしくない雰囲気」だそうだが…。(文:谷城ヤエ)
IT業界の華やかなイメージとは程遠く…「新しく革新的な仕事は皆無」
女性は新入社員が離職する原因として「『想像していたのと違う』という思いからの場合が多い」と感じているそう。
「地方の零細IT企業ともなるとITに興味のある優秀な大学生には選ばれません。ですのでわが社に入社してくる人間は、基礎知識のあるコミュ力が高くない経験者か、コミュ力がありITに興味のある未経験者の2パターンです」
女性は「地方の零細IT企業あるある」として
「新しく革新的な仕事は皆無で、巷で流行っている既出の技術を後追いで開発していくパターンが多い」
と挙げる。
新卒2パターンのうち、前者の「基礎知識のあるコミュ力が高くない経験者」は「新しい技術を学べない環境」を目の当たりにし辞めていく。後者の「コミュ力がありITに興味のある未経験者」は、「IT業界の華やかそうなイメージを持って入社」するものの「見事に期待を裏切られ」辞めていくという。
どちらにせよ「想像していたのと違う」と辞めていく社員が絶えないようだった。
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