会社の中には、どんなにおかしくても独自のルールや習慣を貫く職場がある。それが納得できないものだった場合、仕事を続けるかどうか悩む人もいるだろう。今回は、理不尽なルールに苦しんだ二人の読者からの経験談を紹介する。
長野県の60代男性(建築・土木技術職/年収100万円)の職場では、上層部が「見栄えや容姿を重視する」ため、
「勤務中に歯医者、床屋、美容室、ランニングに外出するのはOKだが、医者に行くのはNG」
という理不尽なルールがまかり通っていたという。(文:コティマム)
「医者に行くような社員、容姿の悪い社員は疎外されてました」
つまり外見のメンテナンスに費やす時間は仕事のうちとされていたようだ。ただし、外から見えない疾患については厳しかった。
「病院にやむを得ず行くときには有給休暇を使い、治療から戻り次第業務に戻る。有休なのに休ませない」
体調不良で有休も取っているのに、すぐに職場に戻らなければいけないのはどう考えてもおかしいが……。男性は理由をこう綴る。
「なぜかというと、会長と実権を握る専務が、『走る事、営業は見栄えが第一』だと考えているから。よって、医者に行くような社員、走れない・容姿の悪い社員は疎外されてました」
外見によって格差が生じる雰囲気の悪さがうかがえる。なお、「社長は社員から選ばれてお飾り」とのことで、上層部の偏った考えが正される機会はなかったようだ。
「旅行には参加できない」と断っても、会費だけ徴収された
東京都の50代の女性(企画・マーケティング・経営・管理職/年収350万円)は、過去に勤めていた企業の部署単位で「旅行会」があり、その費用について今でも腹が立っているという。
「規定もないのに強制徴収された。子どもがいるので外泊も出来ないから、『旅行には参加できない』と断っても、会費だけ徴収された。不参加でも会費の返還はない」
参加できないにもかかわらず、費用を取られてしまった女性。
「参加者の飲み代になるだけ。いい大人のカツアゲだ。未払い(不参加で会費を払わないこと)について嫌がらせもあった。何の権利でそんな事が横行していたのか、今でも腹立たしい」
と憤りを綴った。
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