8月20日、2023年MotoGP第10戦オーストリアGP MotoGPクラスの決勝がオーストリアのレッドブル・リンクで行われ、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は18位でフィニッシュした。
土曜日に行われたスプリントで、中上は早々に転倒を喫してしまい、リタイアで終えている。そのため、決勝レースでは完走を果たすとともに、ポイント獲得に意欲を見せていた。
決勝日を迎えたレッドブル・リンクは青空が広がり、レースは気温30度、路面温度36度のドライコンディションで始まった。中上はフロントにハード、リヤにミディアムを選択して挑み、中上は18番手でオープニングラップを終える。
周回を重ねていく中上だが、路面温度が上昇したことにより、リヤタイヤのグリップ力に苦戦を強いられていたようだ。そのため、なかなか前を走るライダーをパス出来ず、フラストレーションが溜まる展開が続いてしまう。それでもトラブルや転倒に見舞われることなく、見事完走を果たして18位でチェッカーを受けた。
ポイント獲得とはならなかったが、ウイークを通して新旧のパッケージを比較してテストを行い、ホンダRC213Vのデータを多く収集し、改善の貢献に繋げた。ホンダ勢は中上を含め、全体的に苦戦を強いられてしまっているが、引き続きマシンの改善に取り組むとともに、次戦の第11戦カタルーニャGPに向けて準備を進めていく。
■LCRホンダ・イデミツ
中上貴晶(決勝:18位)
「今大会はHRCにデータを提供するためにいろいろなことを試しました。もちろん、ポイントを獲得できなかったことは残念ですが、完走してデータを蓄積することで次のステップにつながると信じています。今日はリヤのグリップに苦戦しました。バルセロナで開催される次戦カタルーニャGPでは、引き続き改善に努めたいです」