2位は終盤のタイヤ交換で怒涛の追い上げを見せた平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、3位にはチームとしては初表彰台となる大湯都史樹(TGM Grand Prix)が続いた。
決勝レースがスタートする直前の段階で、気温は33度、路面温度は46度を記録。ポールポジションの野尻は順当にスタートを切ってトップで1コーナーを通過。自己ベストグリッドだったフロントロウの太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は痛恨のエンジンストールで最後尾まで後退してしまった。
平川、小林可夢偉(Kids com Team KCMG)の2台は辛くもローソンのマシンをよけることができたが、その後方にいた関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)と牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)はよけきれずにクラッシュ。2台はローソンのマシンに乗り上げるように接触し、空中で回転しながらタイヤバリアにヒットした。また、このアクシデントを回避するように芝生に飛び出していた松下信治(B-Max Racing Team)が関口と牧野のマシンと絡む形で接触。結果、2コーナー先で3台のマシンがストップしてしまった。
レースは即座に赤旗中断。関口と牧野のマシンと接触したローソンのマシンはリヤウイングを大きく破損したが走行は可能だったようで、そのままピットイン。その他の18台はホームストレートに並んで停車した。この赤旗中断中、クラッシュのすぐ後ろにいた大嶋和也(docomo business ROOKIE)と阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)はタイヤを交換、また混乱の中でノーズにダメージを負った小高一斗(KONDO RACING)はノーズ交換を行っている。
翌周には、暫定3番手を走行中の可夢偉がピットイン。久々の上位入賞、表彰台獲得が見えていた可夢偉だったが、右リヤタイヤの交換に時間がかかり大幅なタイムロスとなってしまった。同じく11周終了時点で小高、大嶋、笹原右京(VANTELIN TEAM TOM'S)もタイヤ交換を済ませ、これで半分以上のマシンがタイヤ交換の義務を消化。野尻、平川、山本、山下、宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM'S)、国本雄資(Kids com Team KCMG)の暫定トップ6の後ろに、“裏1番手”の大湯が着けてレース中盤に入った。