そんなファンの期待に応えるように、ステージ上の「TEAM KATOTATSU」バンドは迫力の生演奏とZinee&isseiの伸びやかなコーラスで観客を魅了する。10位の「Best swim, best team」から1位の「The final stroke」まで、作中の名シーンを鮮やかに彩った珠玉の楽曲の数々に会場は大興奮となっていた。
また、加藤が特別にピックアップした楽曲に新しくアレンジを加えたスペシャルバージョンや、スペシャルメドレーなどを披露する一幕も見られた。スクリーンに映し出された本編映像にシンクロした演奏が生み出す感動のマリアージュに、観客たちは酔いしれているようだった。
また今回のイベントビジュアルのデザインや一部グッズのデザインを担当したペインターのYORKE.、『劇場版 Free!-the Final Stroke-』で総作画監督を務めた岡村公平、『Free!』シリーズのプロデューサー・八田真一郎、そして楽曲担当の加藤によるスペシャルトークのコーナーも、話題満載で大盛り上がりとなった。
『劇場版 Free!-the Final Stroke-』後編の主題歌「This Fading Blue」制作にかけた想いを加藤とYORKE.が熱く語り、イベントビジュアル完成にいたるプロセスについて岡村とYORKE.のトークで盛り上がった。個人でスタジオを借りてイベントビジュアルのアートワークを制作したYORKE.は、「自分一人で描いたのではなく、この会場にいる一人ひとりがYORKE.という存在を使って描かせたみたいな気持ちで作った」とコメント。『Free!』という作品を愛しているファンの気持ちも乗せて描いたと語るYORKE.の言葉に、会場は大きな拍手に包まれた。
トークコーナーの終わりには、岡村が「応援してくれる皆さんのことは、チームの一員だと思っている」。八田が「10年間いろいろなことがありました。ここまで来られたのはファンの皆さまのおかげです。10年間泳ぎ続けてくださりありがとうございます」とコメントした。また、TVアニメ第3期『Free!-Dive to the Future-』のBlu-ray BOXが、2024年1月24日に発売決定という初出し情報も明らかになった。
イベントのラストには、センターステージでグランドピアノを奏でる加藤やバンドメンバーの演奏とともに、円筒形のキャンパスに向けてYORKE.がライブペインティングを披露。カラフルな色彩の中、『Free!』や『Memories of Summer』に続いて描かれた『Free!』シリーズの数々の主題歌を担当してきた「OLDCODEX」の文字に、観客たちは胸打たれていた。こうして約3時間にわたって開催された前夜祭は、興奮と感動、そして翌日の本祭への期待感を高めつつフィナーレを迎えた。
◆前夜祭SET LIST (順位は「あなたが選ぶ『Free!』メモリアルミュージック」で発表されたランキング) M01.Into the new world (TV3期『Free!-Dive to the Future-』) M02.Best swim, best team (『映画 ハイ☆スピード!-Free! Starting Days-』)/10位 M03.Taste the satisfaction (TV1期『Free!』)/9位 M04.Brilliant swim (TV1期『Free!』)/(特別演奏) M05.Still life goes on (『劇場版 Free!-the Final Stroke-』後編)/8位 M06.Only for your future (『劇場版 Free!-Timeless Medley- 絆』)/(特別演奏) M07.Departure for the future (TV2期『Free!-Eternal Summer-』)/7位 M08.Eternal blue (TV2期『Free!-Eternal Summer-』)/6位 M09.Never Ending Road (『劇場版Free!-the Final Stroke-』後編)/5位 M10.Rhythm of port town (TV1期『Free!』)/4位 & Rhythm of new sensation(TV3期『Free!-Dive to the Future-』)(メドレー) M11.Timeless medley -the Bond- (『劇場版 Free!-Timeless Medley-絆』) & Timeless medley -the Promise-(『劇場版 Free!-Timeless Medley- 約束』)/(メドレー)(特別演奏) M12.Melody of ever blue (TV1期『Free!』)/3位 M13.Pure blue starting~Starting days (『映画 ハイ☆スピード!-Free! Starting Days-』)/2位 M14.The final stroke (『劇場版 Free!-the Final Stroke-』後編)/1位 M15.Never seen landscapes (TV3期『Free!-Dive to the Future-』) M16.Words that changed my life (TV1期『Free!』) M17.We could be free (『劇場版Free!-the Final Stroke-』前編) M18.This Fading Blue (TEAM KATOTATSU BAND LIVE Ver.)(『劇場版Free!-the Final Stroke-』後編) ◆本祭(昼の部)
すでに感極まるファンもいる中、主人公・七瀬遙によるイベントタイトルのコールを合図に、ステージには『劇場版 Free!-the Final Stroke-』の「フクオカ大会」のチームジャージを再現した衣装姿の七瀬遙役・島崎信長、橘真琴役・鈴木達央、松岡凛役・宮野真守、葉月渚役・代永翼、竜ヶ崎怜役・平川大輔が登場する。なんとイベント初めから「STYLE FIVE」によるスペシャルライブがスタートし、TVアニメ第3期『Free!-Dive to the Future-』のエンディングテーマ「GOLD EVOLUTION」がセンターステージで歌い上げると、早くも会場は熱気に包まれた。
最後のトークテーマは、大学生になった遙たちが描かれた『Free!-Dive to the Future-』とシリーズ最終章である『劇場版 Free!-the Final Stroke-』だ。島崎、宮野、内山、豊永、野島、日野がトークを繰り広げていった。遙たちが大学生になる直前の春を描いた短編エピソード『特別版 Free!-Take Your Marks-』にも触れつつ、話題は長く続く『Free!』ならではの深く絡んでいくキャラクター同士の関係性におよぶ。
このムービーコメントが終わると、松岡江(CV:渡辺明乃)と御子柴清十郎(CV:津田健次郎)による天の声が響き渡り、コールアンドレスポンスの練習へ。「筋肉~!(大好き~!)」「上腕!(二頭筋~!)」とひとしきり筋肉ネタでコールアンドレスポンスをしたところで、新たな衣装のSTYLE FIVEが登場する。メインステージでTVアニメ『Free!』のエンディングテーマ「SPLASH FREE」を歌い終わった後、センターステージへ繰り出しTVアニメ第2期『Free!-Eternal Summer-』のエンディングテーマ「FUTURE FISH」を披露。再びメインステージへ移動すると『劇場版 Free!-Road to the World-夢』の主題歌「BRAVE DREAM」も披露された。笑顔とペンライトが光る客席が、『Free!』で描かれる水面のように美しく輝いた。