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【漫画】夏にピッタリのカロリー減おやつ「豆腐ジェラート」の作り方は? 異世界居酒屋のメニューが美味しそう

2023年08月17日 12:01  リアルサウンド

リアルサウンド

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 蝉川夏哉によるライトノベルを原作に、魅力的なキャラクターと美味しいおやつが登場するスピンオフ漫画『異世界居酒屋「のぶ」エーファとまかないおやつ』。このなかの1話「カロリー減に挑む!豆腐でカロリーハーフアイスを作る話」がX(旧Twitter)に上がっている。


漫画「カロリー減に挑む!豆腐でカロリーハーフアイスを作る話」を読む


 本話に登場する涼しげでカロリーが低い「豆腐ジェラート」は、真夏にぜひ自分でも作って食べてみたいものだ。今回はこの作者・ノブヨシ侍氏にインタビュー。毎回のレシピ考案から漫画の制作まで、その創作の裏側について話してもらった。


――この作品の着想から教えてください。


ノブヨシ侍:これは単行本7巻の発売を兼ねて、夏らしくて誰でも作りやすい「豆腐ジェラート」を取り上げた回です。もうひとつあげたのは「琥珀糖」を作る話でした。


――制作当時の話も教えてください。


ノブヨシ侍:当時は豆腐にハマっていて、自分や家族が食べすぎてしまったと感じた時とかに使っていたんです。それから「これでデザートもいけるのかな?」と思って調べたら、「豆腐ジェラート」があって。でも全然美味しくできず……(笑)。それから試作を繰り返しました。


 甘いものって少し分量を間違えると、まったく味が変わってしまうんですよね。普段から「ざっくりでも美味しい」という目線で考えますが、今回も「豆腐の水を切って砂糖と牛乳を足し、凍らせて黒蜜をかけたら大体いける!」というレシピの完成が制作のきっかけです。


――毎回レシピが出来上がってから、漫画制作にとりかかるのですか。


ノブヨシ侍:公開の季節などを考えながら「どんな料理にしようかな?」と考えていくことが多いです。よいアイデアがでない時は、クッキーやケーキなどのオーソドックスなものになったりもしますね。食べ物が決まったら、原作『異世界居酒屋「のぶ」』に登場する、どのキャラクターを登場させて、どういう会話をさせるかと考えていく感じ。毎回1話完結で美味しいものを食べてエンディングに落ち着く流れなので、その雰囲気を壊さないことも大事ですね。


――料理シーンも読み応えがあるなと感じました。


ノブヨシ侍:料理を作ろうと思う読者の方以外は、料理シーンも流し読みするなと感じたんですよね。だから読んでもらうために単に作るだけでなく、チビキャラに手伝ってもらうということにすれば描く手間はかかる分、読み応えは出るなと。


 あとは「専門的な調理器具がないからできない」という状況にならないように、なるべく一般的に使える道具を選ぶところもポイント。僕の家にも5歳児の娘がいるのですが、小さな子でも一緒に手伝えそうなシーンができると「これはいいぞ!」と楽しくなったりもします(笑)。


――この夏におすすめのデザートなどはあります?


ノブヨシ侍:現在公開中のチョコミントアイスがおすすめです。昨年は上手く作れなかったのですが、今年は画期的な方法を考案しまして。どの家庭でも作れるレシピが完成したので、それはぜひ読んで作ってみてほしいですね。読者の方から「作ってみました」という感想をいただけると励みになりますし。


――単行本も7巻を越えていますが、毎回レシピを考えるのは難しくないですか。


ノブヨシ侍:まったく浮かばないことはないですね。常に4、5品くらいは次回のネタのストックがあるんですよ。とはいえ、それが全部採用になる訳でもないので……。7巻までで58品作ってきましたが、ここまで続いていることが自分でも驚きです。


 『異世界居酒屋「のぶ」』のスピンオフ作品を担当させてもらうに当たって、中学校の頃からの料理経験と、親がやっていたお菓子作りの手伝いが役立ってますね。もちろん失敗もたくさんありますが、お菓子の勉強もしながら楽しく作品を描けています。