先日、都内在住の友達が「急な夕立から避難するために雨宿りしていたら、向かいの家の擦りガラス越しに、老婆がずっとこちら側に顔を向けて立っていた」という話をしていた。
擦りガラス越しに外を見ることができるぐらい視力がいい婆さんなのか、それとも時節柄、向こうから帰ってきていた婆さんなのか。シンプルだけど結構怖い。
僕は幽霊が怖い。得体が知れないし。だからいないと思うことにしているんだけど、そうは言っても霊体験を語る人って結構いる。そのほとんどは勘違いか嘘なんだろうが、そういうのもひっくるめて怖い話って聞く分には面白いものだ。というわけで今日は怖い話を紹介させていただきたい。(文:松本ミゾレ)
「夜にコインランドリーの駐車場で……」
先日、ガールズちゃんねるに「最近起こった怪奇現象」なるトピックが立っていた。ここに結構怖い話を投稿する人がいたので、いくつか体験談を引用させていただこう。みんなで見れば怖くない!
「夜にコインランドリーの駐車場で寝ていたらバンバンって車を叩いて揺れてる感覚がして誰かがやっているのかと起きたら誰もいなかった。人間がやっていた方が怖いからいなくてよかった」
「テレビが勝手につくことって結構あります? 10年くらい前に実家の自室で1人で居た時にリビングのテレビが勝手についたので消しに行ったけど、その時は『?』としか思わなかった。先月、夜中に自宅(実家ではない)のリビング薄暗くして赤ちゃんにミルクあげてたらテレビが勝手についた。しかもリモコンを置くコツンて音も聞こえてゾッとした」
「職場で仮眠とってたら、部屋中を子ども数人が走り回って楽しそうな笑い声も聞こえた。一時期金縛りもひどかった」
と、こんな感じでバリエーション豊かな体験談が寄せられていた。職場で仮眠してるときに子供の声ってのは怖くて経験したくないなぁ。
「父親が帰ってきたみたい」
で、怪談と言えばお盆にまつわる話はそこそこ多い。今年のお盆に遭遇したというホヤホヤ怪談もあるので、こちらも引用させていただきたい。
「お盆期間に入ってから、自宅リビングにいると常にお線香のにおいが漂ってくる。今この瞬間も。ちなみに我が家はお線香炊いてない」
「うちも初盆なんだけど、朝誰も起きてない時に玄関近く通ったらガラッと開く音がしたんだけど、もちろん開いてもないし誰もいなかった。ただ迎え火炊く前だったからフライングwって笑ってしまった」
「父親が帰ってきたみたい。家族皆が家のなか歩いてるのを目撃した」
僕は過去に実家で寝ている時に金縛りにあって飛び起きて、「心霊写真が撮れるかも?」と期待をし、当時流行ってたインスタントカメラで部屋を撮影しようと思ったらそもそもシャッターが押せないという事態に直面したことがある。で、やっとシャッターを押す手ごたえがあったと思ったら、出てきた写真は真っ白にボケていて、ふとその日がお盆ど真ん中であることに気付いた。
きっとろくに先祖供養をしないものだから怒られたのだろう。それからも墓参りなんかしてないけど。ちなみに今年のお盆はコロナに罹患してしまって、普通に先祖供養どころじゃない。今も38度以上の高熱に苦しんでいて、もういっぱいいっぱいといった塩梅だ。誰か助けてくれ! 俺は幽霊なんかより感染症のがよほど怖い。