仕事ができなさすぎる上司が原因で入社からわずか5か月で体調を崩し、Slerを退職した男性から経験談が寄せられた。そこには話が噛み合わない上司との不毛なやり取りが綴られていた。(文:林加奈)
30代前半の男性(東京都/ITエンジニア/年収500万円)は、会計ソフトを作成するプロジェクトに参加。ところが
「部長が『会計ソフト組んだことがあります』としか言わず、何度聞いても会計の知識が商業高校の高1レベルすらないレベルだった」
と、会計ソフトのプロジェクトに参画している部長に、会計の知識がないことが判明した。
「同期も同じ時期に退社、私と入れ替わりで入った人や部長代理もグロッキー状態」
部長はそれだけでなく
「管理職としても何もできず、『〇〇ってこうですよね?』と聞いてもその質問の意味も何一つ理解できない発言をして、最後は『あなたが何を言っているかわかりません』としか言わない。私が5か月で適応障害となり、同期も私と同じ時期に退社、私と入れ替わりで入った人や部長代理もグロッキー状態となる」
と、その部長のせいで多くの部下が退社休職に追い込まれたことを明かしている。
男性は適応障害で休職届を提出。すると部長は
「『週4時間ほどでいいので作業できますか?』と、休職中の人間を働かせようとした」
という。男性は本部長と人事にクレームを入れ、そのメールには部長にもCCで送付した。
退職後の職場で「案の定プロジェクトが炎上しているそうだが、知ったこっちゃない」
そして休職から1か月ほどたった頃、部長と面談する機会があった。その時のやり取りを男性はこう振り返る。
「医者からこれこれこうで1か月後までで一応休職届を出している」
と伝えた男性に、部長は
「じゃあ1か月後に参加できるプロジェクトを探しておきますね」
と返してきたという。男性は面食らったであろう。
「誰が1か月後に復帰できるなんて言ってるんですか?」
「自分のことは自分が一番よく知っているから」
「部長は私に話を聞くにあたり、本部長でも人事でも誰でもいいけど話とかしましたか?」
「いや、私は部長なんだから部下のことを見ないといけないから」
と押し問答を繰り返したが、
「今私は『誰かに相談とかしましたか?』と聞いているんだから、この質問に対してイエスかノーどちら何ですか?」
この質問に対し部長は黙り込んだという。おそらく誰とも相談していないし、部長の独断で部下の復帰時期を決めようとしたのだろう。
男性は休職期間満期まで休職した末に退職した。退職後の心境について、
「少なくとも、あの部長の下で働いたことは、私の中で一生涯の恥である。聞いた話では、案の定プロジェクトが炎上しているそうだが、知ったこっちゃない」
と、締め括っていた。
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