絶縁した友人から急に接触があったら、ドキッとするだろう。北海道の50代前半の女性(教育・保育・公務員・農林水産・その他/年収150万円)は、
「ある日、Facebookで友達希望のお知らせが来た。見ると『Y子』と記載あり。1人だけ思い当たる。20年前に絶縁したY子だ……」
と経験談を綴る。Y子は女性が昔働いていた会社の同僚で、毎日のように遊ぶ仲だった。しかしあるとき、お祭りに行く約束を女性が忘れてしまい、Y子が激怒。女性はY子と連絡を取るのをやめ、そのままになっていたのだった。(文:福岡ちはや)
8000円で無理やり売りつけられたカーディガンが、実は3000円だった
再びY子とつながった女性は、「何時間もお互いの20年間を話した」のち、彼女と久しぶりに会うことになった。女性は当時を振り返り、
「(Y子は)誰だかわからないくらい変わっていた。それを機に私も地元へ戻り、昔のようにお互いの子どもを交えて遊ぶようになった」
と明かす。ところが、友情が復活し、めでたしめでたし……とはならなかった。何度か会ううちに、2人の信頼関係が再び崩れ始めたのだ。
「(Y子は)会うたびに理由をつけて、お金を要求するようになった。車を所有していなかった私は、Y子の車で買い物や通院をした。(Y子から)『あなたの予定は私の手帳に書いてあるから』と言われた。『1回乗るたびに1000円と(Y子の)子どもへのお菓子を渡すのが常識だ』と言われ、渡していた。『お金支給日にはガソリン代として、金額は自分で考えて(払って)』と言われ、3万円払った」
女性は不満だったかもしれないが、車出しをしてもらっている以上、Y子の主張は筋が通っている部分もある。もちろん、金額が妥当かどうかという問題はあるが。
ただ、明らかにY子親子の悪意が見え隠れするできごともあった。
「Y子の娘14歳、『1回しか着てない、大人でも着れるから』とカーディガンを無理やり売りつけられた。何度断っても引かない。仕方ないから、要求されるまま8000円払った。ある日、一緒に買い物へ行った。たまたま先日無理やり買わされたカーディガンと同じものが売っていた。値札見ると3000円だった。帰り際、悔しくて涙が出た。何年も遊んでこんな扱いって……」
ショックを受けた女性がY子の車出しを頼らなくなると、Y子からの連絡は途絶えたという。Y子の目的は、女性からお金を受け取ることだったのだろうか。真相はわからないが、女性は、
「狭い街だからたまに(Y子を)見かけるし、Y子の娘とレンタル店で鉢合わせた。それからすぐ、Y子親子は逃げるように店から姿を消した……」
と寂しそうに綴っていた。
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