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「カレイドスター」20周年感謝祭がレイラさんの誕生日に開始、音楽祭など5つの企画

2023年08月15日 18:10  コミックナタリー

コミックナタリー

「20周年の ものすっごい 感謝祭!!」の告知画像。
TVアニメ「カレイドスター」の20周年を記念した「20周年の ものすっごい 感謝祭!!」が、レイラ・ハミルトンの誕生日である本日8月15日にスタート。音楽祭の実施や一部エピソードの無料配信といった5つの企画が発表された。

【画像】アニメの台本や絵コンテブック、原画セットなどが手に入るクラファン「すごい場所へコース」の内容

2003年4月のTVシリーズ放送開始から20年を迎えた「カレイドスター」。感謝祭の企画として、2024年4月13日に東京・めぐろパーシモンホールにて音楽祭の開催が決定した。音楽祭では同作の劇伴の生演奏に加え、トークイベントなどを予定している。また、音楽祭に向け劇伴の試聴やノンクレジットOP・EDも公開される。同作の音楽を担当した窪田ミナは音楽祭について「作品をより一層楽しんでいただけるコンサートになったら嬉しいです」とコメントを寄せた。

併せて、音楽祭の開催を目的としたクラウドファンディングの実施も発表。コースの例として、音楽祭への招待や楽譜3枚セットなどが手に入る支援金額1万2000円の「すごい音楽祭コース」と、アニメの台本や絵コンテブック、原画セットなどさまざまなアイテムがもらえる支援金額4万2000円の「すごい場所へコース」が紹介された。特設ページは9月16日にオープンし、クラウドファンディングは10月4日22時にスタートする。

また、スタッフおすすめのエピソードを9月中旬頃に無料配信。配信されるエピソードなど、詳細は後日発表される。さらに、同作のラジオ番組「カレイドスター そらとレイラの すごい ○○」通称「すごラジ」が復活。音泉のアニラジ番組として無料放送を予定している。そのほか、X(旧Twitter)にて14週連続プレゼントキャンペーンを開催。アニメ複製原画のプレゼント抽選が行われる。

感謝祭は、20周年を記念してファンとともに大きなお祭りをやりたいという、制作陣の思いから実施が決定。原案・監督を務めた佐藤順一は「SNSなどでも最近見て好きになったという人がいてくれて嬉しくなります。それも応援してくれるみなさんの力がなせる奇跡かと思います」と感謝を伝える。感謝祭に向け「20周年の今、『カレイドスター』を好きだという思いを集めて、みんなで楽しい思い出を作りたいです」と思いを述べた。特設サイトでは、キャストやスタッフからのお祝いコメントも掲載されている。

「カレイドスター」は世界的に大人気の“エンターテイメントショウ”であるカレイドステージに憧れた主人公の苗木野そらが、ステージの花形であるカレイドスターを目指して試練を乗り越えていく物語。そら役は広橋涼、レイラ役は大原さやかが務め、シリーズ構成・脚本に吉田玲子が参加し、アニメーション製作はGONZOが担当した。なお、作品公式サイトからアソシエイトプロデューサーのブログ「みんなへのすごい業務報告」が閲覧可能。過去のイベントの様子や、制作状況の様子などを振り返ることができる。

※8/21追記:記事初出時より「すごラジ」に関する記述を修正しました。

■ 佐藤順一監督コメント
20周年の年に、なにか大きなお祭りがやりたいと思っていました。
20年といえば、ひとつの作品が忘れ去られてもおかしくない年月ですが、
いくつかの作品は年月が経つにつれて、
ファンが増えていくという思いがけない成長をすることがあり、
「カレイドスター」もそんな幸せな作品です。
アニメ本編の制作は忘れられないほど過酷でしたが、オンエアが終わってからも
「すごラジ」、OVAなど、ファンのすごい熱意に支えられて新たな展開が実現し、
口コミで評価が広がっていくのを感じて、過酷だった当時のあれこれも報われる思いがしました。

配信などで、視聴しやすくなったこともあるのかもしれませんが、
SNSなどでも最近見て好きになったという人がいてくれて嬉しくなります。
それも応援してくれるみなさんの力がなせる奇跡かと思います。
せっかくそんな人の輪が広がっているのならぜひなにかやりたいという思いを持つ人が、
僕だけじゃなくてスタッフや業界周辺で活躍している人たちの中にもたくさんいてくれて、
今回思いのほかビッグな企画がたちあがりました。

20周年の今、「カレイドスター」を好きだという思いを集めて、
みんなで楽しい思い出を作りたいです。

■ 窪田ミナ(音楽)コメント
「カレイドスター」は20年経った今でも制作中の光景を折に触れて思い出す大切な作品です。
日本に帰国して間もない頃に初めて手掛けたアニメーション劇伴で慣れないこともあり、
作業量の多さに戸惑いながら完成させたことが
その後の私の自信にもつながっているような気がします。

昨年12月にカレイドスター関連のオンラインイベントに招待され、
劇伴の話もたくさんさせていただきました。
その際にGONZOの石川社長が「カレイドスター」のオーケストラコンサートを提案され、
それを機に実現に向けての打ち合わせが始まりました。
最初にこの話を聞いた時、正直なところ私は20年も経った今
「カレイドスター」のコンサートなんて、半ば冗談だと思っていました。
が、このクラウドファンディングのプロジェクトが実際に動き出し
ファンの皆様のお力で実現するかもしれないという事実を知り、まだ信じられない気持ちです。

「カレイドスター」の劇伴はフルオーケストラ編成のスコアで書いています。
カレイドステージの華やかで魔法のような時間を彩るには、
カラフルなオーケストレーションで表現する音楽が必須だと考えたからです。
そして何より、そらやレイラたちパフォーマーや彼女たちを支える人たちの、
ステージに懸ける崇高な思いや熱意が作曲の原動力になっています。
その音楽を全曲収録した
完全版サントラ「究極の すごい サントラ」(2015年に初リリース)が先日数年ぶりに再販され、
また新たに多くの皆様が聴いてくださっているようで、
その反響の大きさに私もびっくりしています。

そんな中、この20周年音楽祭が「カレイドスター」の音楽を
生演奏でお聴きいただく素晴らしい機会になるかもしれません。
音楽面からも「カレイドスター」についてさらに深く知ることで、
作品をより一層楽しんでいただけるコンサートになったら嬉しいです。
皆様と一緒に「カレイドスター」の20周年をお祝いできることを楽しみにしています。

■ 20周年記念音楽祭
日時:2024年4月13日(土) 昼頃~夕方での開催予定
会場:東京都 めぐろパーシモンホール(予定)

(c)2003 佐藤順一・HAL・GONZO/カレイドステージ