8月14日付けで、スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは、8月26~27日に三重県の鈴鹿サーキットで開催される第5戦を前に、GTAドライビングモラルハザード防止制度に基づく適用ドライバーについて発表した。第4戦富士までのGTAドライビングモラルハザード防止制度の累積点数がペナルティ基準に達したドライバーに罰則が課せられるが、点数が達したドライバーが出るのは第1戦岡山以来となる。
GTAドライビングモラルハザード防止制度は、「レースの観客に対し、プロフェッショナルなドライビング・バトルを見せ魅力的なスーパーGTレースを構築する」、「不必要なレース中断を防止し、面白いレースを演出する」、「ドライバーにとって、すべてのレースの規範となるスポーツマンシップを構築する」、「観客を含むレース関係者すべての安全性をより高く確保する」ことを目的としている。
制度内では危険なドライブ行為や接触で相手をスピンアウトさせる行為、黄旗中のスピン、安全確認義務違反、青旗無視などさまざまな項目に応じて罰則ポイントが課され累積するが、累積の罰則ポイントにともない下記のペナルティが発生する。
累積ポイント4:次回出場競技会の公式練習(後半の1時間)参加禁止
累積ポイント6:次回出場競技会の公式練習(後半の1時間)参加禁止かつ決勝レースのスターティンググリッドで4グリッド降格
累積ポイント8:次回出場競技会の公式練習(終日)参加禁止かつ決勝レースのスターティンググリッドで8グリッド降格
累積ポイント10~:次競技会のレース参加拒否以上
8月26~27日の第5戦に向けて適用ドライバーとなったのは、MOTUL AUTECH Zの松田次生、ANEST IWATA Racing RC F GT3のイゴール・オオムラ・フラガの2名。両者とも4ポイントとなり、第5戦では公式練習の後半の1時間の参加禁止となる。
松田は第3戦鈴鹿での3ポイントに加え、第4戦富士では決勝中に『ピットウォール側での走路外走行』として黒白旗提示があったことから、1ポイントが加算され4ポイントとなった。
またオオムラ・フラガは、第4戦の決勝で『SC運用手順違反』として3ポイント、『T3で走路外から#18(UPGARAGE NSX GT3)を追越し』として黒白旗提示で1ポイントと、4ポイントが加算されている。