本気で結婚したい人が入会する結婚相談所だが、入会金をはじめとした費用は決して安くはない。しかし、自分に合う相手をプロが探してくれたり、婚活に関するアドバイスをしてくれたりと得られるメリットは大きいと感じる人もいるようだ。(文:林加奈)
神奈川県の50代後半の男性(サービス・販売・外食/年収200万円/既婚)は、30歳のとき、出版社系の相談所に入会した。「基本料金と入会金で計30万円」を支払ったという。そのシステムは
「条件が合うと営業拠点で20分の見合いが設定される。見合い終了後、個別に意思確認が行われ、双方が交際に同意すれば連絡先が双方に開示される」
というもの。残念ながら男性は「この段階(双方が交際に同意)には進めず、見合い回数1ケタ。最初の会員期間で退会」した。
結婚相談所を変え、会員期間を2回延長した結果……
出版社系の結婚相談所を退会した男性。
「その後、およそ2年のブランク期間を経て、偶然ネットで見つけたほかの相談所に(興味を持った)。拠点長の態度に誠意を感じ(紹介以外にも)ネット上の会員間交流もあるので、入会した。金額は前と同等。システムはデータシートが送られてきた中で気に入った相手に交際希望を出し、相手が合意すれば連絡先が開示され、アポ取りに進む。イベント等にも参加」
この結婚相談所で男性は会員期間を2回延長したというが、その甲斐あって相手が見つかり、めでたく成婚退会できた。「結婚まで約10年、相談所の経費だけで120万円かかった」と、やはり高額な出費があったことも明かしている。
見合い相手の女性が開口一番「好きな人がいる。でも絶対に結婚できない」
男性が見合いした中で、印象に残っている女性が2人いるという。
「データシートの第一印象はかなり美人。面会しても写真通りだった。だが、開口一番『好きな人がいる。でも絶対に結婚できない』と言われた。相手については聞かなかったが、既婚者または兄弟や義父(なのだろうか)? 結局交際を断られたが、(その女性が)何のために相談所に入会したのか、最後までわからなかった」
そして2人目はバツイチ子持ちの中国人女性。日本人の駐在員と結婚したものの、離婚にいたったという。男性は「子どもは好きだし、国際結婚は身内にもいるので構わないと思い会った」ところ……
「会話の半分以上はマンション投資の話だった。子ども連れで離婚し、外国で暮らすのは想像以上に大変だと思うが、単なる金づるが目当て?と冷めてフェードアウト」
と、謎の女性たちを振り返った。
※キャリコネニュースでは「結婚相談所で結婚できた人、できなかった人」をテーマに投稿を募集中です。回答はこちらから https://questant.jp/q/60ENGDZB