就職活動を振り返ったとき、後悔はないと言える人はどれくらいいるのだろうか。長野県の30代前半の男性(技能工・設備・交通・運輸/年収600万円)は「新卒の時期に本当に適当に就職先を決めてしまったこと」を後悔しているという。
「なんとなく人と話すのが好きだったので、有名な某引越し屋の営業に応募しました。すると即内定。『就活チョロいな』と思い、もうそれから就活もせずにいました」
しかし男性を待ち受けていたのは、想像を絶する現実だった。(文:谷城ヤエ)
転職後も「入る会社入る会社全てがブラック企業」
「いざ入社すると、残業は月100時間で残業代はなし、上司からの罵声や暴力、休みもほとんどなしという絵に描いたようなブラック企業でした」
結局、男性は「7か月で心身ともに壊し退社」した。
「その後就活でとても苦労し、入る会社入る会社全てがブラック企業でまともな企業に入社できませんでした。その時『何故あの時もっと就活をしなかったんだ』ととても後悔しました」
「周りの友達より遥かに自分が劣っているように感じ塞ぎ込んでいました。もう自分の人生終わったなと思ってました」
男性は精神的にも追い込まれてしまったのだ。しかし転職を繰り返し、現在「新卒時から4社目」でやっと自分に最適な会社に出会えたようで
「奇跡的に事業拡大のために人を募ってた地元の有名企業に入社して今年で丸6年経ちました。待遇もとても良く、やっと普通に働けています」
男性は自身の経験を踏まえ、就活をする学生に力強く訴える。
「新卒の方には就活は絶対に妥協しないでほしいです。一生に関わる問題です。めんどくさいから、少しだるいからという理由ですぐにやめないでもらいたい。一年だけ本気で就活してほしいです。私のような後悔する人が増えないことを願ってます」
就職、転職活動をしている人は後悔のないよう取り組み、自分に合う会社で働けることを願う。
※キャリコネニュースではアンケート「就活で後悔していること」を実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/FBWCG1Z2