【夏の怪談特集】お盆になると不思議な体験をする人も少なくないとか…。40代前半女性(専業主婦・夫)は20年前の出来事を振り返る。当時、女性は恋人と同棲中で子犬を飼っており、寝ようとして電気を消した時のこと。
「子犬は私の枕元にいるのに、足元に置いてる水の入った容器のところからベシャベシャベシャ!!と大きな犬が水を飲む音が…」
夜中に一体何が起きたのだろうか。(文:谷城ヤエ)
「ごめんなさい!ごめんなさい! 南無阿弥陀仏!南無阿弥陀仏!」
いるはずのない大型犬の水を飲む音を聞いた女性。「え!?」と動揺していると「ハァハァハァ!!」と荒れた息遣いが聴こえてきた。
「金縛りになっていなかったので、とっさに枕を頭に被り『ごめんなさい!ごめんなさい! 南無阿弥陀仏!南無阿弥陀仏!』と必死で叫んだら、当時ワンルームだったため、玄関付近にかけてあったフライパンとかが、ガシャーン!!と落ちてきて、かけてあったカーテンが、ゆれて静かになった」
と顛末を振り返る。
ちなみに犬の息遣いと水の音は恋人にも聞こえていたそう。「犬が大好き」だという女性は恋人に、「最近犬に何かした!?きっと今のはハスキーやわ。ハスキーに何かした!?」と問いただしたところ、
「下を向いて黙っていた彼氏が『この前、車で走ってるところにハスキーが飛び出してきて、ひいてしまった』と…。そして、びっくりして、そのまま逃げたと白状しました。その時、お盆だったので、(ハスキーの霊は)きたんだと思いました」
2人が耳にした音の正体が何だったのかは不明だが、仮にハスキーの霊だったとしても、ひき逃げした彼氏の方にゾッとする話だった。