福祉系の職員による暴行を最近やけにニュースで目にすると思わないだろうか。茨城県に住む20代後半の男性(医療・福祉・介護/年収350万円)は、勤務していた養護老人ホームでまさしくそんな犯罪が起こりそうな気配を察して、退職を決意したという。(文:ミッチー)
男性は入社して1か月ほど経った頃に、職員が施設利用者に暴言を吐くなどの接遇の悪さが問題になっていることを知った。施設長や相談員がそんな状況を改善しようと研修を行うも、変わらなかったようだ。
接遇とは、介護業界において”利用者に対して思いやりを持って接する”といった意味がある。しかし男性の職場では、そんな気遣いは残念ながらほとんど感じられなかったという。
「周りの人に影響され、自分も接遇悪いのが当たり前になりたくない」
ある時、ベテラン職員が男性に対してこう言ってきた。
「うちの施設の利用者は質が悪いから、怒鳴るのもキツイ言葉でもなんでもオッケーだよ」
この発言に対し、男性は
「 ニュースでも福祉系の方の犯罪が色々あるのに、気を付けないの?」
「なぜ自分達の接遇の悪さを正当化してるの?」
など、疑いの心を持ったそうだ。
さらに、「周りの人の接遇の悪さに影響され、自分も接遇悪いのが当たり前になりたくない」と感じて、退職を決めたという。
施設利用者に対する暴言が日常的な職場なら、いつか社会的な事件に発展する可能性を含んでいる。こういった火種はいまやどの養護老人ホームにもあるのだろうか。そんな不安を読者に抱かせるような、不穏な投稿であった。
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