《きゃああああああああああ!!!!!! ついに!!!!!》
《神が降臨なされる》
アニメ映画『THE FIRST SLAM DUNK』のトークイベント『COURT SIDE in THEATER FINAL』が東京・丸の内TOEIにて8月15日に行われることが決定。ネット上でファンが歓喜の声を上げているのは、同作の原作・脚本・監督を務めた井上雄彦氏が登壇することが発表されたからだ。
「井上さんが同作のイベントに登壇するのは、今回が初のこと。当日はほかにも主人公・桜木花道ら“湘北メンバー”の声優陣も登壇予定で、全国同時生中継も実施されます。ネット上では多くのファンから喜びの声が上がっていますが、お盆中ではあるもののイベントは昼間に行われるということで、仕事で見られない人たちからはアーカイブ配信を熱望するコメントも寄せられています」(映画誌ライター)
『キッズ上映』の観客から悲鳴
世代を問わず、多くの人を魅了している『スラムダンク』。映画は昨年12月3日の公開から7月末までの期間で観客動員数1041万4262人、興収150億1,138万7,550円を記録。まさにメガヒットとなっているが、井上氏が“降臨”する予定の丸の内TOEIでは、夏休み期間にこんな催しも行われている。
「8月5から8月10日にかけて、丸の内TOEIでは『THE FIRST SLAM DUNK』の特別上映が行われています。5日・6日・9日には『声出しOK!キッズ上映』と題して、赤ちゃんが泣いたり、小さな子どもがおしゃべりしても大丈夫な上映会が開催されました」(同・映画誌ライター)
公式アナウンスでは《お子様と一緒に思い切り声を出して応援するのもOK》との説明があり、子ども向けに通常の上映より音量が小さく設定されるという。小さな子どもや子連れのファンでも、周囲への気遣いを普段より少し緩めて気楽に映画を楽しむことのできる、なんとも素敵な催し……と思いきや、ネット上にはこの上映に足を運んだ観客からの“悲鳴”が相次いでいる。
「キッズ上映に、『スラムダンク』愛が強すぎる、いわゆる"ガチ勢"の大人が子どもを連れずに殺到したようです。そして一部の大人ファンが大声で叫ぶなどしたことで、会場の子どもたちが怖がって泣き出す事態に。中には、作品の“ネタバレ”をする人や差別的・性的な言葉を叫ぶ悪質な観客までいたといいます」(映画配給会社関係者)
“被害報告”が続出
ツイッターでは、
《大人のひどい叫び声に子どもが怖がって泣いてしまった。最後は丸まって耳をふさいでいました》
《推しが出た時の大人女性の金切り声がひどい》
《空気読めないオタクが奇声あげまくりネタバレしまくりで泣いちゃった子も退席した子もいて大荒れ》
と、“被害報告”が続出。悪質なファンに対しては、
《キッズ上映で理性皆無の大人が居るなんて……》
《スラダンのキッズ上映で叫んでる大人の馬鹿は応援上映のチケット取れなかった残念な輩の集いと思ってる》
《キッズ上映で性的表現を叫ぶって頭おかしすぎるでしょ……》
など、批判が殺到している。
「そもそも、声出しをするなどして盛り上がりたい“ガチ勢”の大人向けには、『応援上映 応援OK!歓声OK!拍手OK!歌唱OK!』という回もちゃんと用意されています。応援グッズの持参も許可されていますし、こちらはキッズ上映とは反対に音量も大きく設定されているので、不適切なガヤは別として叫びたいならこちらに参加するべき」(前出・配給会社関係者)
5日、6日のキッズ上映後に寄せられた“被害報告”を受けてか、『THE FIRST SLAM DUNK』は8日、公式サイトおよびツイッターで注意喚起の文章を掲載。
《こちらは赤ちゃんや小さなお子様がおしゃべりしても大丈夫な上映会です。声を出して応援するのもOKですが、お子様が初めての応援上映を楽しむことができるよう、ご配慮と節度をもったご声援をお願い申し上げます。特に極端な大声や、作品と関係のない発声、先読み・ネタバレ、悪口、差別的・性的なヤジなどはお控えください》
その翌日、9日にも“キッズ上映は行われた。
「公式な注意喚起の効果があったのか、9日の回は“民度”がよかったようです。SNS上では、大人ファンの叫び声や不適切なガヤもなく、子どもたちから元気な声が上がる本来の趣旨に沿った上映だったという声が寄せられています。映画の“応援上映”は近年増えつつありますが、みんなが楽しむため、ルールに則った振る舞いが求められるのは、通常の上映と同じことです」(前出・配給会社関係者)
悪質なマナーで映画館を“退場”なんてことがないよう、注意喚起される前から気をつけてほしいものだ。