心の余裕をなくしているときは、周りの言動に敏感になってしまうもの。大阪府の40代後半の女性(教育・保育・公務員・農林水産・その他/年収200万円)は「夫の職場に、私に関する怪文書が届きました」と、まるでドラマのような事件に巻き込まれてしまったことを明かす。
「『犯人はおそらくあの人だろうな』と私には見当がつきましたが、続けて何かされてはいけないので、その後の対応に追われました。なんとか対応はできたものの、1人で胸の内に留めるのも負担で、親友といえる友人に話しました」
しかし女性の気持ちは軽くなるどころか、ますます追い込まれていく。親友が「それからどうなった?」「犯人は○○さんやと思うよ」と毎日のように連絡してくるようになったからだ。(文:福岡ちはや)
嬉々として犯人探しをする親友は「湊かなえさんのファンであることを思い出しました」
女性は「(親友とは)日頃から数日に一度はLINEやSNS上でやまやま話などしてはいました」とフォローしつつも、
「そのときはやはり事態が事態だけに気持ちも落ち着かず、また(怪文書の)対応に終われていたので、気忙しくしていました。そんななかで彼女からの問い合わせに回答し、彼女の推理が当たらないことの説明をしたり……」
と振り返る。いくら親友とはいえ、大変なときに頻繁に連絡されては気が休まらない。女性は親友の「ご主人に(怪文書の犯人は)○○って言ったほうがいい」というアドバイスに対して、
「主人に彼女の言うような話をするのは、主人の性格上向かないのだと解説するのがどんどんと負担になりました」
と本音をこぼした。
それにしても、なぜ親友は怪文書事件にここまで興味を持ったのだろうか。女性は「ふと、彼女が湊かなえさんのファンであることを思い出しました」と綴る。
「彼女が『次にこうなるに違いない』と言うことは、湊かなえさん原作のドラマで見たシーンのような気がしました。ただ、現実はそんなふうではなかったりします。このままでは現実に起こっていることに対してきちんと対応できなくなると思い、(親友との)連絡を断ちました」
親友だと思っていた人をこんな形で失い、女性は踏んだり蹴ったりである。せめて、怪文書事件が無事解決すればいいのだが。
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