ほどほどの距離感なら良い関係を築けるのに、近づきすぎると険悪ムードになってしまう友人はいないだろうか。沖縄県の40代前半の女性(サービス・販売・外食/年収150万円)は、15年以上前から音信不通となっている元友人について語る。
「就職して数年後、高校の同級生が職場の同僚になり、お互い彼氏もいなかったので月1回程度ランチに行っていました。月1回のランチはお互い楽しく、気晴らしにもなって、沖縄旅行に行こうという話になり、宿泊施設や旅行の段取りなど休みの日に集まり計画を立てました」
しかし2人の関係は、この沖縄旅行で破綻することとなった。(文:福岡ちはや)
「ガイドブックを助手席で広げ、質問攻めに。挙げ句『酔った。気分が悪い』とあたってきました」
女性は「いざ沖縄旅行に出かけると、彼女の言動に引っかかることが増えました」と言い、元友人の不愉快な振る舞いの数々を振り返った。
「レンタカーのガソリンを入れたあと、レシートをなくした彼女は執念深く探して1円単位まで割り勘にしようとしたり、那覇市内の車が多いところは私が運転、北部など車が少ないところは彼女が運転と勝手に決めたり。私に運転させ、旅行のガイドブックを助手席で広げ、質問攻めに。挙げ句『酔った。気分が悪い』とあたってきました」
これには女性も我慢の限界を感じ、不機嫌に。おかげで「帰りはとても雰囲気悪かったと思います」という。せっかくの沖縄旅行が台無しだ。
最悪なことはまだあった。旅行中に2人が作った陶器を「帰って会うときに渡したら送料が安い」という理由で、まとめて女性の家に送ってしまっていたのだ。
「彼女から『陶器は割ってくれていいから』とメールが来て。もう耐えられなかったので、彼女の実家に陶器は送り、絶縁しました。送料はもちろん私持ち。お礼も言われなかったと思います」
その後、女性は沖縄に移住。台風が来たときに元友人から「大丈夫ですか?」と敬語のメールが届いたが、女性はスルーした。また、元友人は「LINEも絶対やらない」と言っていたのに、それから数年後に女性はLINEに彼女の名前が入っていることに気づき、「びっくり!即ブロックしました」という。友だち自動追加機能のせいだろうか。女性は、
「『(元友人は)元気にしているのかな?』と気になることはありますが、また喜怒哀楽の激しい彼女に振り回されるのが怖くて」
と胸中を明かした。付き合いを再開すれば、もっと険悪な仲になってしまうかもしれない。このまま距離を置き続けるのがお互いのためだろう。
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