Text by CINRA編集部
ウルリケ・オッティンガー監督の「ベルリン三部作」が8月19日から東京・渋谷のユーロスペースほか全国で順次公開される。
ウルリケ・オッティンガーは「ニュー・ジャーマン・シネマ」の時代から精力的に作品を発表しながらも、⽇本では紹介される機会が少なかったドイツの映画作家。近年では、フェミニズム映画やクィア映画の文脈で論じられ、2020年には『ベルリン国際映画祭』でベルリナーレカメラ(功労賞)を受賞するなど再評価が進んでいる。
同企画では「ベルリン三部作」と呼ばれる3作品を上映。ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーが「最も美しいドイツ映画」の1本として選出した『アル中⼥の肖像』と、スーパーモデル・ヴェルーシュカ主演の『タブロイド紙が映したドリアン・グレイ』は日本劇場初公開となる。ヴァージニア・ウルフの小説『オーランドー』を翻案した『フリーク・オルランド』では「⼩さな世界劇場」という形式で神話の時代から現代までが5つのエピソードで語られる。