8月6日、静岡県の富士スピードウェイで決勝レースが行われたスーパーGT第4戦富士。レースではGT300クラスに参戦するHACHI-ICHI GR Supra GT、さらにHOPPY Schatz GR Supra GTに火災が発生するという波乱が起きた。2台はともにピットを並べ参戦するチームで、まさかの事態にピットは重い雰囲気に包まれた。
スタート直前の雨、さらにドライアップする波乱の展開となったスーパーGT第4戦富士は、レース中盤に二度の火災が発生するという波乱の展開となった。まず火災に見舞われたのは佐藤公哉がドライブしていたHACHI-ICHI GR Supra GTで、31周目の最終パナソニックコーナーでエキゾーストパイプが脱落。その後32周目のTGRコーナー立ち上がりから白煙が上がり、佐藤は車両を止めたが、車両からは大きな白煙が上がった。
「誠太は大丈夫です。そして正直、本当にたくさんの方に心配と迷惑をおかけしてしまって、申し訳ないという思いが強いです」と語るのは、HOPPY team TSUCHIYAの土屋武士監督。この話を聞く前、土屋監督は涙を流していた。それは、野中がクルマを守ろうと必死に行動してくれていたことが目に焼き付いて離れなかったからだという。
2台は製作が異なるが、HOPPY Schatz GR Supra GTについてはつちやエンジニアリング製。詳細は分析しなければならないが、現段階では「構造上のウイークポイントが出てしまった」と土屋監督。「エキゾーストの熱でクルマを燃やしてしまい、たまたまそこに燃料のラインがあった」ことから炎上が大きくなってしまった。