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3番手を争う勝田貴元「できる限りプッシュしました」/2023年WRCフィンランド デイ3後コメント

2023年08月06日 12:00  AUTOSPORT web

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勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第9戦ラリー・フィンランド
 8月5日(土)、WRC世界ラリー選手権の2023年シーズン第9戦『ラリー・フィンランド』は、デイ3のSS11~18が行われ、金曜日に総合トップに躍り出たエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が圧巻の走りを披露し、後続を引き離してみせた。TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)からワークス参戦している勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、熾烈な3番手争いを経て順位を維持している。そんな競技3日目を終えた各陣営からドライバーコメントが発表された。

■Mスポーツ・フォードWRT
●ピエール-ルイ・ルーベ(#7 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ3総合47番手
「とても長い一日で、(出走順)一番手でステージに出た時のコンディションは厳しかった。でも、ここでこのマシンをドライブするのは素晴らしかったよ」
※X(旧Twitter)より

■ヒョンデ・シェル・モビスWRT
●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ3総合2番手
「望んでいたような一日ではなかったが、それでも良い一日だった。午前中はスピードがあったけれど、午後はもっとトリッキーになった。天気によるコンディション(の変化)が厳しく、マシンを道路上に留めておくのが難しかった」

「ハードにプッシュしようとしたけれど、結局はすごく速かったエルフィン(・エバンス)の後ろで2番手に留まることになった。それでも満足はしている。フィンランドでこのポジションにつけるとは予想していなかったからね」

「良い仕事ができたし、マシンの動きも素晴らしかった。これまでチャンピオンシップは簡単ではなかったが、希望は失われていない。このイベントからどれだけ多くのポイントを獲得できるか見てみよう」

●テーム・スニネン(#3 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ3総合4番手
「最終ステージまでは良い一日だったよ。今日は全体を通して、(勝田)貴元に追いつくことができていた。そして彼を追い抜いて相応の戦いをした。でも最終ステージでタイムを失ってしまったんだ」

「わだちは水がいっぱいに溜まっていたので、スピードの調整と、ぬかるみでのグリップレベルの見極めが難しかった」

「(明日)表彰台に立てたら素晴らしいだろう。とくに僕にとってはヒョンデi20 Nラリー1でまだ2回目のラリーだからね。でもトリッキーで長い一日が待ち受けている。それでも僕たちにはチャンスがあるから、表彰台を目指して行かなければならない」

■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ3総合首位
「今日はフィーリングが良く、クルマもよく走ってくれた。プッシュする自信もあったし、必要に応じてクリーンなドライビングに集中することもできた。とくに最後のステージは難しいコンディションだったが、すべてをコントロールできていたと思う。もちろん、この順位で一日を終えることができて嬉しく思うよ」

「今日は世界最高ともいえるステージを含む、素晴らしいステージを走ったが、このようなコンディションでも思いどおりに走れるクルマに仕上っていたのは素晴らしいことだし、2021年にここで味わったいい感覚を思い出させてくれた」

「しかし、明日もまだそこそこ長い距離を走るので、この順位を保ったままフィニッシュするために何をすべきかに集中している」

●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ3総合3番手
「今朝はまだ雨がかなり降っていてトリッキーでした。1本目のステージはグリップを見極めるのに苦労し、2本目はより良いドライビングを心がけたのですが、小さなミスでタイムをかなり失ってしまいました。その後、反撃を試みましたがタイム差は非常に小さく、各ステージでコンマ数秒しか稼ぐことができませんでした」

「それでも、最後のステージが難しいコンディションになることはわかっていたので、できる限りプッシュすることにしました。もちろんリスクはありましたが、少しでもタイムを縮めることができれば、明日に向けてより良いポジションを確保できると思って攻めました」

「明日も大きなチャレンジになると思いますが、ベストを尽くして戦います」

●ヤリ-マティ・ラトバラ(#97 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ3総合5番手
「今日も楽しい一日だった。ヤムサ周辺のステージは道幅が広く、ハイスピードで、流れるようなコーナーが続き、多くの観客がいて雰囲気も最高だったよ。雨が多く降ったのでコンディションは少し難しかったけど、それでも概ね走りを楽しむことができた」

「最後のステージはまるでサファリ・ラリーのようで、深いわだちには雨水があふれ、フロントガラスには泥がたくさんついた。それでも、ステージではたくさんの人たちが応援してくれて、『よくやっているよ』と言ってくれるのは嬉しいものだ」

「彼らの声援が僕を後押ししてくれるのは素晴らしい気分だし、このまま明日のフィニッシュまでそれが続くことを願っている」