静岡県の富士スピードウェイで開催されている2023スーパーGT第4戦『FUJI GT 450km RACE』。8月5日の午後に行われたGT300クラス公式予選を終え、ポールポジションを獲得したグッドスマイル 初音ミク AMGの谷口信輝と片岡龍也が予選を振り返り、明日の決勝レースへの展望を語った。
片岡龍也
Q1担当/ベストタイム:1分36秒896
「富士は谷口さんが得意としているのですが、朝の練習でパッと乗ってもらった感じから谷口さんの好調がわかったので、Q2は(谷口に)行ってもらおうと思いました」
「ただ、本当にクルマの調子がよかったので、今日なら俺でも獲れるんじゃないかと思ったんですが、より確実にポールを獲るために(Q2は)谷口さんが走りました。結果的にも、結構な差をつけてポール獲ってくれましたね」
「特にまた、『チームとしてもずっと苦しんで去年久しぶりに勝って』というなかだったので、チームの士気も上がってくるし、いろいろな忘れかけていたものが戻ってきたかな。非常に嬉しいポールポジションです」
「(明日のレースにむけて)天気は不安定なので、晴れに期待したいと思っていますが、どんなレースでも諦めずにしっかり走り切りたいですし、Aコーナー(コカ・コーラコーナー)の縁石はまたぎ過ぎないようにしたいと思います」
谷口信輝
Q2担当/ベストタイム:1分36秒395
「クルマは持ち込みからキマっていて、朝の練習走行の時には『2カ月ぶりに肩慣らしに行くか』という感じで走ったタイムがトップぐらいで。その後にニュータイヤ履いてロングを走っても、予選に対して士気が上がる感触でした」
「これはもう、浮かれ気味になりそうな感じだったのですが、今回は(片岡が)Q2を譲ってくれて、Q1でも一番時計を出してくれて。片岡のタイムを抜かないとまずいな、と思ったのですが、アタックは落ち着いてできました」
「ただ、走っていると周りのタイムは見えないので、アタックを終えてチームからの無線がひとこともなくて。どうなんだろうなと思ったのですが、『ダメだった』という無線がないということはまだ自分がトップなのかな、というように周りの状況を考えて走っていました」
「そしたらチームから『もう大丈夫かもしれない』と無線が来たので、セクタースリーでひとりで『やったー』と言いながら戻ってきました」
「明日の天候は分かりませんが、クルマやチームみんなの機嫌がいいのは間違いない。運でも実力でもなんでもいいのでとにかく勝ちたいと思います」