シグナルグリーンになると各マシンが一斉にコースインしていき、序盤はピットイン/アウトを繰り返しマシンのセットアップを確認していく作業が続く。開始30分の段階では、GT500クラスはDENSO KOBELCO SARD GR Supraが1分29秒501で総合トップ、2番手にZENT CERUMO GR Supra、3番手にDeloitte TOM’S GR Supraが続き、GRスープラがトップ3を独占する。
GT300クラスはGAINER TANAX GT-Rが1分37秒897でクラストップ、2番手にDOBOT Audi R8 LMS、3番手にはK-tunes RC F GT3というトップ3になっていたものの、イゴール・オオムラ・フラガがドライブするANEST IWATA Racing RC F GT3がK-tunes RC Fを上回って3番手に浮上してくる。
そのGT300専有走行では、谷口のグッドスマイル 初音ミク AMGがタイムを縮め1分37秒067でクラストップに立つと、2番手には大草りきが1分37秒587を記録したPONOS GAINER GT-R、3番手には一時スピンを喫する場面があったものの、序盤から好走をみせたDOBOT Audi R8 LMSというトップ3となった。
GTA-GT300規定車両では4番手にシェイドレーシング GR86 GTが入り、5番手のGAINER TANAX GT-Rを挟み、6番手にはサクセスウエイト90kgを搭載するmuta Racing GR86 GTが続いている。
そして10時35分からは同じく10分間のGT500専有走行がスタート。コースインした各マシンはウォームアップを終えると、午後の予選に向けてアタックシミュレーションに入っていく。まずは太田格之進のModulo NSX-GTが1分29秒333を記録して上位に進出してくると、DENSO KOBELCO SARD GR Supraを駆る関口雄飛がセクター1で全体ベストをマークしながらアタックを実施。しかし、そのDENSO KOBELCO SARD GR Supraはアタック周のダンロップコーナー飛び込みでトラブルがあったか、白煙を上げてコースサイドにマシンを止めてしまう。
このストップにより公式練習は赤旗提示をもって終了となり、最終的には16号車ARTA MUGEN NSX-GTの1分28秒721がトップタイムに。2番手には同じくARTA MUGENの8号車が1分28秒822で続き、3番手には引退を発表している立川祐路にとって“最後の富士”となるZENT CERUMO GR Supraが1分28秒890で続いた。