仕事をバックレる人の心理とは、どんなものなのだろうか。どんな理由にせよ、急に業務を放りだされた側からすればいい迷惑である。
「仕事バックレられたことが何度もあります」
と語る神奈川県の50代女性(事務・管理/派遣社員/年収300万円)は、ホテルのフロント係に就いていたころのバックレエピソードを語ってくれた。(文:真鍋リイサ)
「求人広告に名前入りで、紹介されていたのには驚きです」
「20代で専門学校卒業したばかりの後輩にマンツーマンで教育していましたが、いきなりバックレられました。新人研修を一通り終わり、配属後すぐのことです」
新人研修が終わり、やっと本格的に働いてもらえると思った矢先にバックレられるとは衝撃だ。会社としても採用コストをかけてきた新入社員に、いきなり姿を消されては大きな痛手だろう。もちろんバックレた新人を探したが
「一人暮らしのアパートにもおらず、実家にも帰っていない。音信不通で見つからないまま、結局退社」
結局、失踪したまま離職してしまったようだ。どうしてバックレたかはいまだに謎である。ところが女性は、そんな後輩を思わぬところで見つけることとなる。
「ある日、転職求人サイトに着物を着て接客している彼女の写真が掲載されていました。高級和食店の仲居さんに転身し、求人広告に名前入りで、紹介されていたのには驚きです」
なんと転職した先で堂々と、従業員として求人サイトに姿を見せていたというのだ。転職先は彼女がバックレた過去を知っているのか、気になるところだ。