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【鈴鹿8耐ブログ】メカもの特集2023 Team HRC ホンダCBR1000RR-R編/“ヘンタイ”カメラマン現地情報

2023年08月02日 21:00  AUTOSPORT web

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2023鈴鹿8耐:Team HRC with 日本郵便のホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP
 レース界のマニアック“ヘンタイ”カメラマンこと鈴木紳平氏がお届けするブログ。今回は、8月4日~6日に行われる『2023 FIM世界耐久選手権(EWC)第3戦 “コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第44回大会』のTeam HRC with 日本郵便編です。

 優勝を飾った2022年もTeam HRCの特集を掲載しているため、そちらも是非ご覧ください。

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モータースポーツを愛する皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

モータースポーツ夏の祭典“鈴鹿8耐”であります。

今年は観客数制限も無くなりフルスペックでの開催となる“2023鈴鹿8耐”。

明日より合同テスト2回目の走行が始まりますがやはり注目は優勝候補筆頭、2連覇が期待される33号車Team HRC。事前テストではファクトリーチームらしい速さでライバルたちを圧倒しましたが、なかなかバイクに関する情報が聞こえてきません。

そこで当ブログは関係者に取材を敢行。漏れ伝わってくる情報から“2023 鈴鹿8耐 33号車 Team HRC with 日本郵便 HONDA CBR1000RR-R FIREBLADE SP”を掘り下げてみたいと思います。

昨年、圧倒的な速さで8耐を制覇したTeam HRCのHONDA CBR1000RR-R FIREBLADE SP。関係者の話を総合すると2023年仕様の開発テーマは“速さと乗りやすさの両立”にあるようだ。

昨年のバイクはどちらかと言えば速さを追求しライダーがそこに合わせ込んでいくアグレッシブな仕様だったよう。Team HRCとしてHONDA CBR1000RR-R FIREBLADE SPでの鈴鹿8耐初参戦であり勝利が至上命題だった事を考えると選択の余地はなかったのであろう。

ただ速さを求めるが故にライダーへの負担は少なくなく、またロングランでのタイム推移が理想とするものでは無かったようだ。2023年仕様ではその点を改善すべくエンジン吸排気系のチューニング及びECUセッティングをリファイン。

その結果ロングランでのタイム推移が向上、ライダーからのフィードバックも上々のようだ。7月上旬に行われた合同テスト1回目、長島哲太が決勝を想定したロングラン中に全体ベストタイムを記録した事もこれを裏付けているといっていいのかもしれない。

今のところレースウイークの天候は晴れで安定しているがこの仕様だと天候の急変にも十分対応可能と思われ盤石な体制に見える。まずは明日以降のロングランでのタイムに注目。S字での切り返しを定点観測するのも面白そうだ。とりあえず横須賀市民としては山口百恵に次ぐ市の誉として長島哲太さん応援したいと思います。

マフラー(アクラポビッチ製)のロゴ変更以外は昨年と同仕様に見える。

フレーム・スイングアームは剛性違いをテストしていたようだがベストなセッティングに落ち着いたようだ。

フロント・リヤブレーキは昨年と同仕様に見える。

リヤブレーキのステップは新仕様のようだ。

燃料タンクはHRCオリジナルのようだ。

2023全日本ロードレース選手権 最終戦 MFJ-GPへのスポット参戦も噂されるが、スプリント仕様のHONDA CBR1000RR-R FIREBLADE SP開発されたという話は聞こえてこない。