クレーマーの中には、無茶振りとしか言いようのないことを要求する人がいる。今回、クレーマーに対応した経験談を寄せたのは40代後半の女性(京都府/事務・管理)だ。「ある1本の電話がまさにクレームでした」と、家電量販店で働いていた時のエピソードを回顧している。(文:林加奈)
電話は「地元でも有名な新聞社を名乗る新聞販売店の男性客」からで、こんなクレームが寄せられた。
「『3、4年前に買ったパソコンの動作が遅い!』との内容。当時はタブレットやスマホが普及前で、一家に1台パソコンがある時代。話を聞くと、『何をしても動きが遅いからなんとかしろ!』の一点張りでした」
「メモリー増設やメモリー交換にて対応はできる」と話したものの、全然取り合わず
何年前の話か書かれていないのでわからないが、今では当たり前のように使われているタブレットやスマホがまだ珍しく、1人1台ではない時代のパソコンだ。メモリー不足で、今のパソコンのように快適な動作はできなかったということだろう。
「メモリー増設やメモリー交換にて対応はできると話したものの、全然取り合わず、『無償で現行商品と交換しろ!』と電話口で騒ぎ立てます。無料で交換しても、また同じことの繰り返しですし、引き取った商品を再販するなんて、よほどの価格で販売しないと一生在庫を抱えてしまうことが目に見えています」
クレーマーは製品の不具合だと思ったのだろうか。そうだとしても3、4年前のパソコンだ。現行商品との交換を要求するとはあまりにも図々しい。結局、女性は上司に電話を代わり、対応してもらったという。
「その直後、話が急展開したのか?メモリー交換となり、上司はメモリーの在庫を持って、近くなので販売店まで走っていきました」
と、無事に収束したことを綴っていた。
※キャリコネニュースでは「あなたが目撃した衝撃クレーマー」をテーマにアンケートを行っています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/BNPYRIJ9