7月30日、大分県のオートポリスでENEOSスーパー耐久シリーズ2023 Supported by BRIDGESTONE第4戦『スーパー耐久レース in オートポリス』の決勝レースが行われ、ST-Xクラスの14号車中升 ROOKIE AMG GT3(鵜飼龍太/蒲生尚弥/平良響/片岡龍也)が総合優勝を飾った。
その後も各車が順調に走行を重ねていくも、残り1時間17分というところでST-5クラスの120号車倶楽部 MAZDA SPIRIT RACING ROADSTERがターン19でクラッシュ、さらに同じタイミングでST-2クラスの7号車新菱オートDIXCELエボ10も最終コーナー手前にマシンを止めてしまったため3度目のFCYが導入された。
■ST-TCRではFL5型を投入したRacer HFDP CIVICがデビューウイン GT4車両8台が争うST-Zは、クラスポールポジションからスタートした885号車シェイドレーシング GR SUPRA GT4 EVO(HIRO HAYASHI/平中克幸/清水英志郎)が終始トップの座を譲らずにポール・トゥ・ウイン、今季初優勝を飾った。2位には同じくトヨタGRスープラGT4を使用する埼玉トヨペット GB GR Supra GT4、3位にはSUN’S TECHNO AudiR8LMS GT4が続いた。
開発車両5台が参加したST-Qクラスは、今回Team SDA Engineering BRZ CNF Conceptのお休みにより“ライバル不在”となったORC ROOKIE GR86 CNF concept(加藤恵三/山下健太/大嶋和也/豊田大輔)が総合20位で完走し、クラストップでチェッカーフラッグを受けている。ST-Qの2位にはMAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio conceptが続き、Team HRCのCIVIC TYPE R CNF-Rがクラス3位、総合23位で完走を果たしている。
そして今回の第4戦から参戦を開始したMAZDA SPIRIT RACING ROADSTER CNF conceptは、初日のクラッシュから復活して決勝レースに参加。クラストップ3からおよそ2秒落ちとなる2分07秒858のベストラップを記録し、総合25位で初戦を完走した。一方で今回もさまざな改良が施されたORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptは、レース終盤にエンジンからオイルが漏れてしまうトラブルが発生してしまい、チェッカーを受けることは叶わなかった。
ミツビシ・ランサーエボリューション、トヨタGRヤリス、FL5型ホンダ・シビック・タイプRの3車種が争うST-2クラスは、ポールポジションを獲得した新菱オートDIXCEL夢住まい館エボ10が終始レースをリードをしていたが、ファイナルラップに2番手を走行するENDLESS GR YARIS(花里祐弥/石坂瑞基/伊東黎明/岡田整)が差を詰めて大逆転、クラス優勝を飾った。
今回は10台で争われるST-5クラスは、スタートから88号車村上モータースMAZDAロードスター、72号車OHLINS Roadster NATS、65号車odula TONE 制動屋ロードスターがトップ3バトルを繰り広げ、抜け出した金井亮忠/山野哲也/野島俊哉組の72号車がそのまま今季2勝目を飾った。2位にはエンジン交換による20秒ペナルティストップから追い上げた17号車DIXCELアラゴスタNOPROデミオが続き、燃費走行によりペースを上げることができなかった88号車が3位表彰台を獲得している。なお、レース序盤にエンジンブローを喫してしまった290号車は、リペアエリアでのエンジン交換作業を行い復活、完走周回には届かなかったもののチェッカーフラッグを受けている。