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長年の友人からマルチに誘われた男性 「稼げるようになるにはセミナーに出席し続けること」と言われドン引き

2023年07月29日 06:10  キャリコネニュース

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10年以上の付き合いがある友人に弱みにつけこまれたら、友情にヒビが入るどころか絶縁してもおかしくないだろう。40代男性(秋田県/専門職/年収500万円)は「13年来の友人からマルチ商法に騙されて危うく泥沼にハマるトコだった」と明かす。

「2年ほど前、当時勤めていた会社でうまくやれておらず悩んでいた時、友人だったSが珍しく声をかけてきました」

「こんな下らない話を聞き続けるだけで誰でも稼げるなら、世の中貧乏人なんぞ1人もいやしないわ」

「Sは少し前まで某飲食店の雇われ店長をしておりましたが、辞めて県外へ高飛びしていました。ボクはSが今何の仕事をしているのか気になり、Sに今の仕事に対する不平不満を打ち明けました。それが今後訪れる罠だと知らずに…」

すると後日、男性はSに隣町の“オフィス”と呼ばれる単身者用マンションへ呼び出された。その場には男性の他に6、7人が集められ、

「リモートで毒にも薬にもならない話を2~6時間も聞かされました。スピーカーと呼ばれる人間は毎回毎回『大変著名な方』と紹介されましたが、誰1人として知ってる人間はいませんでしたが(笑)」

と、よくわからない複数のスピーカーから長時間に渡って話を聞かされたという。

どのスピーカーも「稼げるようになるにはセミナーに出席し続けること」と言っていたが、男性は「一緒に聞いている人間は真剣だったけど、ボクはこんな下らない話を聞き続けるだけで誰でも稼げるなら、世の中貧乏人なんぞ1人もいやしないわってドン引きしていました」と振り返る。

「まさか自分が犯罪のネタにされようとしていたと思うと、怒りよりも悲しみが込み上げてきました」

「Sが言うには自分が4人の人間を勧誘できたらそれだけで毎月40万円貰えるとのことだったが、その40万円の財源は何処から出てくるのかの説明もなかったし、勧誘の時点で会社名や勧誘目的だとも知らせなかったら法律違反になるので、ボクはそこを突っ込みこんなのやってられっか!って一喝しSとも絶縁しました」

男性は仕事の悩みの解決になるのではと思い、この場へ足を運んだはずだ。しかも呼び出した相手は10年以上も付き合いのある友人。それが明らかにマルチ商法の勧誘だったと知り、我慢ならないのも当然だろう。

「13年も懇意にしていたのに、まさか自分が犯罪のネタにされようとしていたと思うと、怒りよりも悲しみが込み上げてきました」

その後、男性は副業を始めようとクラウドソーシングサービスに登録し、ある案件に応募したが、「この案件もSのやっているねずみ講やマルチと同じような臭いがプンプンしてきたので突っ込み入れたら、一方的に契約解除されました(笑)」とのことだ。

「会社名もこちらから聞いてようやく教えてもらったんで、後日その会社を検索してみるとやはりマルチやねずみ講の会社であり、いつの間にかクラウドソーシングからも削除されていました。 Sに騙されそうになった経験がここで活きたのか、その点だけはSに感謝しています」

13年来と引き換えに得たものはマルチ商法へのアンテナ。なんとも切ない気持ちになる。ちなみに「今はWEBライターやIT重説とまともな副業にありつけています」と綴っている。

キャリコネニュースでは「友人と絶縁したことがある人」をテーマにアンケートを行っています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/LQ1RHMHG