リーボックやバーニーズ擁するオーセンティック・ブランズ・グループが「ロックポート」を買収

　「バーニーズ・ニューヨーク（Barneys New York）」や「フォーエバー 21（FOREVER 21）」「リーボック（Reebok）」などを傘下に収める米ブランド管理会社のオーセンティック・ブランズ・グループ（Authentic Brands Group、以下ABG）が、アメリカ・ボストン発のシューズブランド「ロックポート（Rockport）」を買収したと発表した。

　ロックポートは1971年に創業。1986年から「リーボック（Reebok）」の傘下となり、2006年にリーボックと共に独アディダス（adidas）に買収された。2015年には米投資会社 バークシャー・パートナーズとニューバランス（New Balance）が共同で2億8000万ドル（当時約330億円）で取得したが、ロックポートは2018年に日本の民事再生法に相当する米連邦破産法第11条を申請。その後、投資会社のチャールズバンクキャピタルパートナーズに買収するも、ロックポートは今年6月に再び米連邦破産法第11条を申請するなど経営不振が続いている。
　ABGは主要パートナーであるマーク・フィッシャー・フットウェア（MARK FISHER FOOTWEAR）と長期ライセンス契約を締結し、ロックポートのパートナーに任命。マーク・フィッシャー・フットウェアは、米国における同ブランドのフットウェアデザインや卸売、eコマース事業を担う。ABGは今後数ヶ月で追加のパートナーを発表し、ブランドを拡大していく予定だという。なお、マーク・フィッシャー・フットウェアは、ABG傘下の「ハンター（HUNTER）」や「ナインウエスト（Nine West）」「バンドリーノ（Bandolino）」の米国におけるフットウェアパートナーも務めている。