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フォーミュラ・リージョナル第4ラウンドもてぎ。奥住慈英、小川颯太、リアム・シーツが勝利を分ける

2023年07月26日 15:20  AUTOSPORT web

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2023 FRJ もてぎ大会 第9戦スタート
 2023年フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ(FRJ)の第4大会(第9戦~第11戦)が7月22~23日にモビリティリゾートもてぎで開催された。第9戦では奥住慈英(Bionic Jack Racing F111/3)がFRJ初優勝、第10戦では小川颯太(Bionic Jack Racing F111/3)が今季4勝目、第11戦ではリアム・シーツ(Sutekina Racing)が今季2勝目を飾っている。

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 マスタークラス2台を含む全7台がエントリーしたFRJ。22日午前に行われた公式予選1と公式予選2、そして公式予選1のセカンドベストタイムはいずれも、ドライバーズランキングトップの小川が最速タイムを記録し、第3大会岡山に続いて小川がトリプルポールポジションを獲得した。

■第9戦/奥住慈英がFRJ初優勝

 予選終了後の22日午後に行われた第9戦決勝。ポールの小川がホールショットを守る一方、フロントロウスタートのエンツォ・トゥルーリ(TOM’S FORMULA)はスタートで出遅れ4番手に後退。これで3番グリッドスタートの奥住が2番手に浮上しBionic Jack Racingがワンツーを形成する。

 トゥルーリは4周目の最終コーナーを立ち上がると、続くホームストレートでリアム・シーツ(Sutekina Racing)を捉え3番手に浮上する。

 一方、ポールから快走かと思われた小川だったが、実はスタート時よりマシントラブルを抱えながらの走りだった。2番手奥住には3秒以上のギャップを築いて8周目を迎えたが、ターン5でマシントラブルの影響か、小川はオーバーラン。これで奥住とのギャップは1秒以内に。

 小川は奥住が背後に迫る中、我慢の走りを続けた。しかし、12周目のV字コーナーで小川はオーバーランを喫し、グラベルに捕まってしまう。これで奥住がトップに浮上し、FRJ初優勝を飾った。2位に追い上げ見せたトゥルーリ、3位にシーツが続いた。マスタークラスはYUKI(NILZZ Racing)がスタートでトップにおどり出るが近藤善嗣(KUJIRA Rn-sports)が2周目に逆転。そのままポジションを守り、岡山大会から数えクラス4連勝を飾った。

・2023年フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ
第9戦モビリティリゾートもてぎ 決勝正式結果
Pos.No.ClassDriverCarTime/Gap198小川颯太Bionic Jack Racing F111/329’52.911214E.トゥルーリTOM’S FORMULA2.420397奥住慈英Bionic Jack Racing F111/33.792427L.シーツSutekina Racing10.46453M.サウターSutekina Racing37.631699M近藤善嗣KUJIRA Rn-sports47.642-18MYUKINILZZ Racing5Laps
スタート時刻:13時08分03秒/フィニッシュ時刻:13時37分55秒
天候:晴れ コース状況:ドライ
完走周回数:12Laps
ベストラップ:#98 小川颯太 1分50秒943(5/11) 155.788km/h
ベストラップ(マスタークラス):#99 近藤善嗣 1分53秒275(7/16) 152.581km/h

※黒白旗提示(走路外走行):CAR No.3(13時14分)

■第10戦/小川颯太がポール・トゥ・ウイン

 翌23日午前に行われた第10戦決勝。スタートは小川が抜群の蹴り出しで1コーナーのホールショットを守る。2番手にトゥルーリ、3番手に奥住が続いた。オープニングラップから後続を引き離すべく小川はプッシュすると、2周目には2番手トゥルーリとのギャップを1.3秒にまで広げる。

 ただ、トゥルーリもそこからペースアップ。9周目には1分51秒647というこのレースのファステストをマークするなど好走を続け、この周で小川とのギャップを0.6秒まで縮めた。一方、3番手奥住はトゥルーリから2秒離れてしまう。

 13周目には小川、トゥルーリのギャップが0.5秒となり、2台はテール・トゥ・ノーズに。2台の接戦はファイナルラップまで続き、2台は並走してチェッカーを受けることに。0.01秒差で小川がトップを守り、ポール・トゥ・ウインで今季4勝目を飾った。2位にトゥルーリ、3位に奥住が続いた。マスタークラスはYUKIがトップ走行中にオープニングラップでマシンストップ。これで近藤が先行することとなり、そのまま近藤がクラス優勝を飾った。


・2023年フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ
第10戦モビリティリゾートもてぎ 決勝正式結果
Pos.No.ClassDriverCarTime/Gap198小川颯太Bionic Jack Racing F111/329’57.814214E.トゥルーリTOM’S FORMULA0.010397奥住慈英Bionic Jack Racing F111/31.783427L.シーツSutekina Racing23.37753M.サウターSutekina Racing34.576699M近藤善嗣KUJIRA Rn-sports42.742718MYUKINILZZ Racing4Laps
スタート時刻:9時38分00秒/フィニッシュ時刻:10時07分57秒
天候:曇り コース状況:ドライ
完走周回数:12Laps
ベストラップ:#14 エンツォ・トゥルーリ 1分51秒649(9/16) 154.803km/h
ベストラップ(マスタークラス):#99 近藤善嗣 1分52秒359(16/16) 152.359km/h

■第11戦/リアム・シーツが2勝目飾る

 23日午後に行われた第11戦決勝。スタートではトゥルーリが抜群の蹴り出しをみせ、小川から1コーナーのホールショットを奪う。一方、小川はトゥルーリからポジションを取り戻そうとするも、コースオフを喫し5番手にポジションダウン。これで3番手スタートのシーツが2番手に浮上する。

 5周目、シーツはトゥルーリの背後にまで接近すると、ここからはテール・トゥ・ノーズの戦いに。2台のバトルは5周にわたって繰り広げられたが、10周目のビクトリーコーナーでシーツがトゥルーリを攻略。これでシーツがトップに浮上した。

 トップに浮上したシーツはハイペースで周回を重ね、後続を引き離しにかかった。一方、11周目の2コーナーで一時は5番手までポジションを下げた小川がトゥルーリをかわし、2番手に浮上する。3番手にポジションを下げたトゥルーリの背後にはミハエル・サウター(Sutekina Racing)、奥住が接近するが順位は変わらず。

 シーツがトップチェッカーで今季2勝目を飾った。2位に小川、3位にトゥルーリが続いた。マスタークラスは近藤が勝利を飾り、もてぎ大会でクラス3連勝を飾った。

 2023年FRJ、次戦となる第5大会(第12戦~第13戦)は9月8~9日に富士スピードウェイで、WEC世界耐久選手権第6戦『富士6時間耐久レース』の併載イベントとして開催される。

・2023年フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ
第11戦モビリティリゾートもてぎ 決勝正式結果
Pos.No.ClassDriverCarTime/Gap127L.シーツSutekina Racing30'16.210298小川颯太Bionic Jack Racing F111/33.083314E.トゥルーリTOM’S FORMULA11.66543M.サウターSutekina Racing11.771597奥住慈英Bionic Jack Racing F111/312.272699M近藤善嗣KUJIRA Rn-sports37.860718MYUKINILZZ Racing4Laps
スタート時刻:16時18分05秒/フィニッシュ時刻:16時48分21秒
天候:晴れ コース状況:ドライ
完走周回数:12Laps
ベストラップ:#27 リアム・シーツ 1分52秒004(13/16) 154.312km/h
ベストラップ(マスタークラス):#99 近藤善嗣 1分55秒015(15/16) 150.273km/h

※黒白旗提示(16時51分):CAR No.14(CAR No.3に対するドライビングマナー)