幼少期に歯列矯正できず、歯並びにコンプレックスを持つ人は多い。今回経験談を寄せてくれたのは、歯並びについて相談した歯科医師から難癖をつけられた30代後半の女性(東京都/その他/年収100万円未満)だ。女性は歯科矯正を巡って母親と意見が対立した際に、歯科医から、
「女の子なんだから親と仲悪くなったら許さない」
「若い女の子の贅沢やわがままを許したら将来破滅する」
などと、わけのわからないことを言われ脅されたという。(文:林加奈)
「歯列矯正している人も器具がみっともない上に、本当の自分を否定して悪いことをしている」という母
女性は高校生の時に歯並びにひどく悩んでいたものの、母親の猛反対により歯列矯正が叶わなかった。
「反対理由はお金がかかることと、矯正歯科医師は詐欺だという偏見です。『歯列矯正している人も器具がみっともない上に、本当の自分を否定して悪いことをしている』など(母親は)おかしなことを言っていました」
確かに女性の母親の意見はただの偏見だ。女性は虫歯の治療で診察を受けた歯科医にそんな母親の話をしたところ、はじめは「この歯並びは矯正した方がいい」と歯科医は話していたのに、急に意見を翻してきたという。
「母への忖度からか(歯科医は)『親に反対されるのはあなたが悪いでしょ? 歯並びを直したら、もっときれいになりたいとか欲張って、整形依存になりそうに見えるんじゃないの?』『親を恨んじゃいけません』と言われ、上記(冒頭)のような発言を受けました」
と、なぜか母親の肩を持つ歯科医師。「女の子なんだから親と仲悪くなったら許さない」というが、性別は関係あるのだろうか。そもそもなぜ親との関係性について歯科医師が口を出してくるのか理解できない。
「親のでたらめな偏見に従い続けて、本当に幸せになれるのでしょうか?」
女性は歯科医の発言に対し、投稿の中でこう反論している。
「歯列矯正した人が全員整形依存に陥ったのでしょうか?また、保険外治療で高額と言っても歯列矯正は贅沢なのでしょうか?歯は一生使うものなので正常な歯並びを手にすることがわがままだとは思えません。そして『女だから親に逆らうな』というのも身勝手な意見です。親のでたらめな偏見に従い続けて、本当に幸せになれるのでしょうか?」
結局女性は、「周りの反対を無視して歯列矯正し、正常な歯並びを手にしましたが、一つも後悔していません」と回答を締めくくっていた。