トップへ

独走優勝のロバンペラ「自分たちの速さとクルマの性能をフルに発揮できた」/2023年WRCエストニア デイ4後コメント

2023年07月24日 12:30  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

ラリー・エストニア3連覇を達成し、WRC通算10勝目をマークしたカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第8戦エストニア
 7月23日、WRC世界ラリー選手権第8戦『ラリー・エストニア』の競技最終日“デイ4”がエストニアのタルトゥを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が優勝。2023年シーズン2勝目を飾るとともにエストニアで大会3連覇を達成した。“史上最年少チャンピオン”がデイ3とデイ4の計13SSをスウィープする離れ業をやってのけた今大会の終了後、トヨタ、ヒョンデ、Mスポーツ・フォードの各チームより『ラリー・エストニア』を戦ったドライバーたちのコメントが届いている。

■Mスポーツ・フォードWRT
●オット・タナク(#8 フォード・プーマ・ラリー1)/総合8位
「8位に入ることが目標で、それを達成できた。僕たちの強みは、先週のエストニアでの小規模なラリーから引き出されたと思う。僕たちは他の誰よりもすでに高速のリズムに乗っていたからね」

「1日のラリー経験のおかげで、より速いスピードが出せたのは明らかだ。(エンジン交換ペナルティにより上位争いはできなかったが)それでも楽しい週末だったし、ファンとも楽しい経験をしたよ」

●ピエール-ルイ・ルーベ(#7 フォード・プーマ・ラリー1)/総合6位
「特に昨年と比べたら、全体的には自分たちのペースに満足できると思う。僕たちは進歩することができたし、一部のステージではオット(・タナク)にすごく近づくことができた」

「オットがマシンのポテンシャルを最大限に発揮しているのは知っている。僕にとって、これはとてもいい比較になる。彼はこれらのラリーで最高のドライバーだからね」

■ヒョンデ・シェル・モビスWRT
●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合2位
「ポディウムフィニッシュができて本当に嬉しいよ。チームにとっても僕自身にとってもモチベーションが上がったね。このようなラリーでこれほど速さを出せたことは今までなかった。高速のグラベルで僕たちがマシンを改善できたことがはっきりわかったので、フィンランドを楽しみにしている。これは素晴らしい兆候だ」

「もちろん、カッレ(・ロバンペラ)より上の順位でフィニッシュすることを期待していた。カッレはまた素晴らしい週末を過ごしていて、残念ながら彼に対抗することはできなかった。それでも僕たちも本当に強力なパフォーマンスを出せたので、とても満足している」

「ひとつもミスをせずにプッシュすることができ、後方のマシンを抑えておくことができた。ラリー・フィンランドではもう少しパフォーマンスを出して、また表彰台のポジションを争えるよう願っているよ」

●エサペッカ・ラッピ(#4 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合3位
「僕たちチームにとって強力な週末だった。僕たちみんなが予想していたよりもトヨタに近づけたと思うが、それでもまだ少し離れていたので、改善を続ける必要がある」

「3日間連続で全開で誰かと戦ったのは、初めてのことだ。昨年エルフィン(・エバンス)はここではとても速かったので、この戦いに勝てたのは素晴らしかった。チームに感謝したい」

「(デイ2で不具合が生じた)ハイブリッド以外はなんの問題もなかったし、そのハイブリッド(のトラブル)は僕のミスだったからね。マシンのテストと開発については良い仕事をしてきたから、これを継続していく必要がある。この結果からわかるように、まだやるべき作業がたくさんある。僕たちは正しい方向へ進んでいるよ」

●テーム・スニネン(#2 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合5位
「5位でフィニッシュできてとても特別な気分だ。クレイグ(・ブリーン)が週末に僕をずっと見てくれていたと思う。彼のためにも表彰台でフィニッシュできたらよかったんだけど、そこまでやり遂げることはできなかった。彼がやっていたように、僕はできることすべてに全力を尽くしてきた。僕にとっては感動的なラリーだったよ」

「ヒョンデ・モータースポーツとチームの全員に心から感謝している。ここは仕事をするのに最高の環境だ。ドライビングとマシンの経験についても良い進歩があったし、ステージごとにタイムを改善していた」

「僕はすべてのステージを楽しんでいた。僕がより優れたドライバーになるために、チームがサポートしてくれたことに感謝しているよ」

■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合優勝
「ここエストニアでWRC10勝目を達成し、3年連続で優勝できたので、とても気分がいいよ。自分にとってエストニアは本当に素晴らしいラリーだし、毎回楽しんでいる」

「土曜日の朝からはすべてのステージで勝つことができましたし、特別な終末になった。自分たちの速さとクルマの性能をフルに発揮できたと思うので、本当にハッピーだよ。このようなスピードで走りながらも本当にヒヤッとするような瞬間は一度もなく、つねにプッシュしながらもドライビングを楽しむことができたので、自分とヨンネ(・ハルットゥネン/コドライバー)は良い仕事ができたと思う」

「ドライブしていて本当に楽しかったし、素敵なステージと素晴らしい応援を満喫した。また、ステージを走り終えてすぐに、表彰台で佐藤さんと勝利を一緒に祝うことができたのも嬉しかった。彼もとても喜んでいた」

●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合4位
「終末を通して非常に激しい表彰台を争いをしていたが、最終的に表彰台に上がることができず残念だ。とてつもなくタイムが離れていたわけではなく、残念ながらわずかに届かなかった」

「金曜日はいいフィーリングが得られるまで少し時間がかかり、それ以降の戦いのことを考えると、出走順という点ではその時点ですでに厳しい状況だったと言える。この週末、圧倒的な強さを発揮したカッレは素晴らしい戦いをしたと思う。自分たちの結果に満足することは難しいけれど、総合4位と、パワーステージの結果によってポイントを獲得することができました」

「次のラリー・フィンランドに向けて良いウォームアップにもなったと思うので、来週はしっかりと準備をして、より良い結果を目指したいと思っている」

●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合7位
「ポジティブなことも、ネガティブなこともあった週末でした。ミスや危ない瞬間を経験することなくラリーを終えられたのは良かったですし、クリーンに戦うことはできたと思います。しかし、いろいろな状況でスピードが足りていなかったので、次のラリーに向けて改善しなくてはなりません」

「序盤はかなり苦戦し、その後フィーリングは良くなっていきましたが、それでもさらに高いスピードを発揮したかったですし、自分のパフォーマンスには到底満足することができません」

「それでも、この状況をポジティブに捉え、今回の戦いを分析して次のラリー・フィンランドに向けて改善したいと思います。カッレとヨンネ、そしてチーム全員の優勝を祝福します」