シュタインは、セレクトショップ「キャロル(CAROL)」をオープンしたばかりの浅川が2016年秋冬コレクションでブランドを始動。「Stillness and motion , minimal and maximal , mode and tradition.」「無から有へ。そのはざまの部分を表現する。」をブランドコンセプトに、クラシックさを残しながらジェンダーレスに着用できるアイテムを中心に展開している。
ブランドの転機は2019年秋冬シーズン。それまでも売れ行きは好調だったものの、頭の中のイメージを服に落とし込むことに対して課題を感じることもあったそうだが、浅川は「2019年秋冬コレクションで初めて自分が脳内に描いた通りのヴィジュアルを作ることができた」と振り返る。また、「明確な成功体験ができたことで、自分が作りたいものをアウトプットする方法論を掴むことができた。そこからクリエイションは進化したと思うし、アイテムが即完売することも目に見えて増えていった」と分析している。