職場の人間関係がストレスとなり退職につながるケースは少なくない。50代後半の女性(東京都/サービス・販売・外食/年収100万円未満)は、レストランで働き始めたものの、人間関係を理由に1か月で退職したことがある。1か月で辞めたくなるような人間関係とは、どのようなものだったのだろう。
女性が働いていたレストランには、「すべてのパートに暴言を吐く怖いもの知らずのパート」がいたという。
(文:林加奈)
「入りたてなのに仕事のやり方ひとつ、立ち方にいたるまでネチネチ言われた」
「裏事情など聞きたくもないのに毎日のように聞かされ、入りたてなのに仕事のやり方ひとつ、立ち方にいたるまでネチネチ言われ(た)」
「パートの中のトップグループがあり、その4人のLINEで噂されてるとか、いろいろ言われた」
さらに困ったことに、「パートのトップグループ」の4人の中には、過去に女性の娘をいじめていた子の母親がいたという。
「自分(女性の娘をいじめていた子の母親)はバツが悪いからと、何も悪いことをしていない私のうわさ話をグループLINEで流していたらしく。私は極力絡まないようにしていたから、言われるようなことは何もないのに」
女性はいじめっ子の母親と暴言を吐くパートを「鬼」と表現し、「ここまでで鬼が2人もいるのに、店長がまた見て見ぬふりをする」と、店長に対しても不満をこぼす。
「カーテンもなく更衣室でもないのに、『早く脱げ』と言って下着姿にされた」
店長には、ご飯や味噌汁を絶対にパートによそわせない、というこだわりがあった。店長の不在中、お客が待っていたため女性がご飯や味噌汁に手を出したら、店長はどこからともなくやって来て、怒る始末だった。女性は、店長の部下の女性社員にも不満があった。制服を支給された際のことだ。
「私に(女性社員の)目の前で、カーテンもなく更衣室でもないのに、『早く脱げ』と言って下着姿にされた。屈辱的だった」
「着替えるのになぜ赤の他人の前で、下着にならないといけないのか。制服の割り当てとはいえ、普通は気を遣うものと思う。彼女(女性社員の)は無表情で、いじめのつもりはないように見えたが、一番嫌な出来事でした」
女性は「やはり人間が一番面倒くさい」「特にある一定の歳の女性が集まる職場ほど厄介なものはない」と当時の職場を振り返り、こう締め括った。
「体は壊れても治るけど、心は壊れたら直らないし、誰も治療費出してくれないから、逃げてもいいと思いました」
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