ブラック企業の中には「ホワイト」と称しているところもあるらしい。30代後半の男性(ITエンジニア)は「ウチはホワイトだから」と言われた会社で起きた恐ろしい体験談を綴っている。(文:林加奈)
「発言は常にヤクザのような強い口調で怒鳴り、休日だろうが夜中だろうが勤務時間外に長時間の電話などによる拘束をしてきたり、残業が発生すれば『お前のせいだから』と残業代もなかった」
「お前の仕事は誰にでもできる。代わりはいくらでもいる。クビでもいいんだぞ」
自称ホワイト企業のブラックな実態はこれにとどまらなかった。
「部署によって仕事のレベルに差があり、社長が大事にしている部署は午前中には仕事が終わるものの、こちらは同じ作業量の仕事を1日に2つ、3つ同時にさせられ、午前中には終わる仕事組と給料も同じだった。2倍、3倍とはいかないが、せめて同じ作業量なら分担するなり、給料に反映させてほしいと訴えたが『だったら客にそう言えよ』と却下された」
確かに仕事量が違うのに給料が同じなのは納得がいかない。これ以外にも「『お前ら技術職には営業できないから、俺が営業する』と言っていたが、実際は『お前が仕事の話を持ってこないと営業できないだろ』と、なぜか営業まがいなことまでさせられた」と振り返る。
「最終的に『お前の仕事は誰にでもできる。代わりはいくらでもいる。クビでもいいんだぞ』と言われたため、退職を決意して会社とは縁を切った」
と、男性は明かしている。社員に対して無茶ぶりを繰り返し、脅迫まがいなことをする会社に、果たして代わりはいくらでもいるのだろうか……。
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