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これも不景気だから!? 最近の1パチ、5スロの動向について

2023年07月15日 06:20  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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2000年代の前半頃、突然パチンコホールに1パチ、5スロという概念が誕生して結構驚いたことがある。この2つのレートの登場によって従来1玉4円で借りて遊技するパチンコを、これ以降4パチなんていうようになり、1枚20円払って借りて遊技するパチスロは、20スロと呼ばれるようになった。

僕としては「初当たりにかかるお金が今までの4分の1になったとて、玉がなくなる時間も増えるまでの時間も従来レートとは変わらないんだから」と未だにまともに触ったことがない。それこそ、高設定が確定しているとかよほどの事情があっても、なお敬遠している。

あくまで個人的な意見だけど、5スロとか1パチで出玉が爆発するほど馬鹿らしいことはない。しかし、今のような不況下では、大抵のホールに1パチ、5スロコーナーが設置されていて、正規レートよりそういったコーナーの方が繁盛していることも。

お金がない高齢者は特に1パチを好むが、あれは家族にしてみれば安心かもしれない。4パチで負けるよりも被害は抑えられる。(文:松本ミゾレ)

1パチを500台規模で導入するホールも

さて、先日5ちゃんねるで、関東最大級の1円パチンコ設置台数と、地域最大級の5スロ設置を大々的に謳ってリニューアルオープンする某ホールの広告が話題になっていた。もちろんこのホールには4パチ、20スロもあるわけだが、他にも2スロ、0.2パチと、さらに輪を掛けた低レートも用意しているとも。

財布事情を考慮して遊ぶ台を選べるわけなので、本当にパチンコ、パチスロが好きでお金の増減なんかより台を打つことが楽しいのだと思っている人にはお勧めかもしれない。

1パチ、5スロをメインに扱っているホールといえば、大手でいうとダイナムがまっさきに思い当たる。あのグループは割と早い時期にメインのレートを低貸しに切り替えて運営するようになっていて、2007年には1円パチンコ店の展開をスタートさせた。

その後1年余りで既存店舗を1円レートに刷新するなどして、いち早く不況下でお金がなくてもパチンコをしたいファンにアピールしてきた。

反面、僕のような「台を楽しむためにお金を使ってるのではなく、お金を増やすためにお金を使っているやつ」はダイナムから去ることとなる。しかし、今のところ独自の顧客をしっかりつかんでいるみたいなので、このご時世にしては十分な成果とも言える。

他にも、2010年頃からぼちぼち1円パチンコ専門店、5スロ専門店も登場するようになっている。大抵は元々地域に根ざしていたホールが業態を見直して打ち出した方針であるが、そのモデルになったのは、やっぱりダイナムで間違いないだろう。

今後はますます1パチ需要が伸びるのかも

ホールとしては、4パチ、20スロをガンガン回してもらって、ユーザーに負けてもらう方が1パチ、5スロでチマチマ稼ぐより絶対儲かる。だけど今はユーザーもお金に余裕がないので、そういった正規レートがすっからかんということも多く、逆に1パチ、5スロが大繁盛してるという本末転倒な状況に見舞われていることが結構多い。

もうそうなるとホールも割り切って、低レートを増台するよねって話もなるんだろうなぁ。気持ちは分かる。回らない、回せない4パチ、20スロを大事にしても、結局お金ない人は打てないし。そしてこの「真・増税ラッシュHYPER」継続中の日本では、正規レートを打ちたくても打てない人は今後どんどん増えるだろうし、一度低レートで慣れちゃうと、もう怖くて4パチなんか打てなくなるという人も恐らく出るはず。

パチンコは今後も何十年かは存続するんだろうけど、その過程でレートの価値観もどんどん変化していくのかもしれない。将来的には僕みたいな「低レート打つぐらいなら家にいるよ」って人は、本当に激減しちゃってるのかもしれない。この先も不景気は続くわけだし。