「World Maker」ビジュアル (c)藤本タツキ/集英社・MAPPA (c)遠藤達哉/集英社 (c)龍幸伸/集英社 (c)千葉侑生/集英社 少年ジャンプ+編集部によるサービス「World Maker」が、本日7月12日にアプリとして本格リリースされた。
「World Maker」で作成した映像コンテのサンプル 「World Maker」は頭の中にある物語をビジュアル化し、マンガのネームにすることができるサービスとして2021年にオープンβ版を公開。アイデアをひらめいたらイメージにあったパーツを選び自由に組み合わせ、内容やセリフを入力するだけで、マンガのネームを作ったことがない人でも最短10分で自分のネームを完成させることができる。
本格リリースされたアプリ版では、マンガのネームだけではなくアニメや映画、ドラマ、CMなどの映像コンテンツのコンテ作成が可能に。英語、中国語、韓国語、フランス語など17カ国語に対応した作品の自動翻訳機能や、作家をフォローしたり作品にコメントしたりできるコミュニティ機能、600万種類を超える豊富なパーツなども追加された。なお映像コンテンツのコンテは静止画だけでなく動画にすることも可能で、セリフの自動読み上げ機能やカメラワークの自由な設定機能も設けられた。
さらに新たな才能を発掘を目的に、「World Maker アニメコンテスト」「World Maker 映画コンテスト」「World Maker 漫画コンテスト」と銘打った3つのコンテストを8月より順次開催。「World Maker アニメコンテスト」はNetflix、「World Maker 映画コンテスト」は東宝との共催となっており、それぞれのコンテストの大賞受賞作品は実際にアニメ化、映画化、マンガ化されたうえで公開される。
「World Maker」プロジェクト責任者の林士平氏は、「アニメ、漫画、映画、CM、全て、絵(映像)と言葉で出来ています。絵が描けないが故、創れなかった方が世界中にいる、そう思ったので、素晴らしいチームと共に、このアプリを企画・開発しました」と開発の経緯を語り、「絵が描けなくても、『World Maker』を使えば、あなたのストーリーを世界に届けることができます。私たちのアプリがあなたの創造力をサポートし、新たな表現の道を開くことを楽しみにしています。一緒に素晴らしい作品を創り出し、世界を驚かせましょう!」とメッセージを送った。また実際に「World Maker」のβ版を利用し、「相場探偵」で「となりのヤングジャンプ10漫画賞」ネーム部門の期待賞を獲得したオカリは、「『脳内に傑作はある。けど絵が描けないからつくれない』……この言い訳を潰した罪深いツールです」「本当に人生変えさせられたツールでした。アプリ版も楽しみです」とコメントを寄せた。
■ 林士平氏(「World Maker」プロジェクト責任者)コメント
アニメ、漫画、映画、CM、全て、絵(映像)と言葉で出来ています。絵が描けないが故、創れなかった方が世界中にいる、そう思ったので、素晴らしいチームと共に、このアプリを企画・開発しました。
私たちは、「World Maker」を使うことで、「絵を描く」という制約を超え、誰もが自分のアイデアを世界中に届けられるようになる、と信じています。絵が描けなくても、「World Maker」は直感的なインターフェースと強力な機能を備えており、あなたのアイデア・物語・世界をビジュアルで表現する手助けをします。
目指すのは、世界中の、未来の作家・アーティスト達の可能性を広げることです。私たちは創作のハードルを下げ、創造的なプロセスをより多くの人に広げることを目指しています。
絵が描けなくても、「World Maker」を使えば、あなたのストーリーを世界に届けることができます。私たちのアプリがあなたの創造力をサポートし、新たな表現の道を開くことを楽しみにしています。一緒に素晴らしい作品を創り出し、世界を驚かせましょう!
■ オカリ コメント
『「脳内に傑作はある。けど絵が描けないからつくれない」……この言い訳を潰した罪深いツールです。やることは棒人間と「いらすとや」のコピペ漫画であり、あくまでネームに過ぎません。しかし、スマホ片手につくれる簡便さ、豊富な素材、様々なアングルのキャラなど。絵が描けない人でも「World Maker」なら「絵柄に統一感のあるネーム」を制作できるので、妄想を具現化できるようになりました。
私もβ版がリリースされた2021年9月まで漫画制作の経験は一切無く、せいぜいPCの片隅に小説を書き散らしてはそっとパスワード付きフォルダに保管するド素人でした。ですが「第1回 World Maker 漫画ネーム大賞」をはじめ、たった4ページの物語でも公開して「面白い」と評されることが嬉しく、すっかりライフワークの一部に。調子に乗って「少年ジャンプ+」の原作漫画賞に50ページ超のネームを2作投稿。落選。「となりのヤングジャンプ10漫画賞」に3作目投稿。受賞し担当が付いて……と。本当に人生変えさせられたツールでした。アプリ版も楽しみです。』