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【漫画】華奢だった幼馴染が衝撃の“成長”!? SNS漫画『地元の友達がマッチョになってた話』の勢いがすごい

2023年07月12日 07:50  リアルサウンド

リアルサウンド

『地元の友達がマッチョになってた話』より

 人物やキャラクターの魅力を決定するひとつの要素として「ギャップ」がある。「こういう人はこういう行動をとる」「こういう性格の人はこういうものが好き」などのステレオタイプに収まらないギャップはそのまま個性になり、人を魅了したり、場合によってはそのシュールさが笑いにつながったりもする。6月上旬にTwitter上で公開されたオリジナル漫画『地元の友達がマッチョになってた話』は、愛らしさと屈強さのギャップに思わず惹かれるマッチョたちが登場する、勢いのあるコメディ漫画だ。


(参考:漫画『地元の友達がマッチョになってた話』を読む


 本作を手掛けたのは、ネット記事で見かけたシンプルな絵柄の4コマ漫画に触発され、「自分にも描けるのでは」と思い至って漫画制作を始めたという、きよしむさん(@kiyoshimu1128)。やはり『グラップラー刃牙』シリーズに大きな影響を受けていると話すきよしむさんが、マッチョな女性を描くようになった背景など話を聞いた。(望月悠木)


■海外の読者からもリアクションが多数


――今回『地元の友達がマッチョになってた話』を制作したキッカケは?


きよしむ:最近は様々なシチュエーションでマッチョな女性が登場する短編形式の作品を描いています。その中でアイディアを考える際、数年前に久々に地元の友人と会った際に激変していたことを思い出し、それを元ネタにして制作しました。


――大前提としてきよしむさんはマッチョな女性キャラが躍動する作品をいくつも描いていますが、「マッチョな女性キャラを描こう」と思ったキッカケを理由は何ですか?


きよしむ:漫画を描き始めたころ、「自分のようなド素人が描いたシリアスな長編作品なんぞ誰も読まないだろう」と考え、画力や構成力が低くても作品として成り立つギャグ漫画に方向性を決めました。ただ、ギャグ漫画はセンスが非常に問われる世界です。そこで「メインキャラの存在自体を個性的なものにすれば、普通に生活するだけでも面白いのでは?」と考え、その結果生まれたのが、顔は可愛らしいけど身体がマッチョというキャラです。


――きよしむさんが考えるマッチョな女性のキャラの魅力は?


きよしむ:やはりギャップです。鍛え抜かれた肉体と可愛らしい顔とのギャップが最大の魅力だと考えています。


――マッチョな女性キャラを描く際に注意していることは何ですか?


きよしむ:ただただ筋肉隆々にすれば良いというわけではなく、どこかに女性のセクシーさを匂わせるように意識しています。男性と女性では同じマッチョでも筋肉のつき方やボディラインは全く別物。その違いを理解して表現することが最も難しいです。とはいえ、現状の自分の絵ではそれらを充分に表現できていないので、これからも高みを目指して精進します。


――英語版でも作品を掲載していますね。英語バージョンを公開するようになった経緯は?


きよしむ:今年の年始ごろからTwitterに投稿を始めたところ、海外の人からのリアクションが多く、「翻訳してほしい」というコメントもいくつか届いていたので投稿するようにしました。海外の人のリアクションは日本人のそれと比べるとハイテンションな傾向が高いです。


――これからはどのように活動していきたいですか?


きよしむ:まだまだ駆け出しの身ですので、ギャグ以外の様々なジャンルの作品も描いていきたいと思っています。ただ、残念なことにマッチョな女性が登場しない作品はあまり評判がよくありません。まずはその状況を打破していきたいです。また、マッチョな女性の絵のレベルアップにも努めていきます。「マッチョな女性の絵と言えばきよしむだな」と界隈で噂されるくらいになれればしめたものです。


(取材・文=望月悠木)