レッドブル・レーシングのサードドライバー、ダニエル・リカルドが、7月11日火曜日、ピレリの2024年F1タイヤ開発テストに参加し、イギリス・シルバーストンで走行した。2022年末でマクラーレンのレギュラードライバーの座から降りて、レッドブルに舞い戻ったリカルドは、これまでシミュレーター作業は行っていたものの、レッドブルの2023年型マシンRB19を走らせたのはこれが初めてだった。さらに、この日、リカルドが次戦ハンガリーGPからニック・デ・フリースに代わってアルファタウリからレースに復帰することが発表された。
2024年からF1フル参戦することを目指しているリカルドにとって、今回のタイヤテストは重要な意味を持つものであると考えられていた。レッドブル首脳陣がリカルドの現在のパフォーマンスを確認するひとつの機会となったからだ。
11日、ピレリは、2024年に使用するスリックタイヤの開発作業をシルバーストンで開始、タイヤを事前に温めるブランケットを用いずにテストを実施し、レッドブル、ハース、ウイリアムズが走行を行った。ピレリは、リカルドは109周を走り、ベストタイムは1分27秒415だったと発表した。イギリスGP予選では、タイヤもコンディションも異なっていたが、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが記録したポールポジションタイムは1分26秒720だった。
テストに立ち会ったレッドブルのクリスチャン・ホーナーは、リカルドの今季アルファタウリ加入について発表するリリースのなかで、次のようにコメントした。
「ダニエルがシミュレーションセッションでの作業の進展をコース上で披露するのを目にし、レースから離れている間も全く調子を落としていないのを確認できたのは素晴らしいことだ。タイヤテストでの彼のタイムは、極めて高い競争力のあるものだった」
「非常に印象的な走りであり、スクーデリア・アルファタウリに出向して過ごすシーズンの残りレースが、ダニエルに何をもたらすのかを見るのが楽しみだ」