「本当に“これぞ月9”という感じのドラマになると思います」
とは、水上恒司(24)。7月10日から始まった『真夏のシンデレラ』。舞台は海辺の町。地元を愛する蒼井夏海(森七菜)ら女子3人組と、エリートの水島健人(間宮祥太朗)ら男子3人組。さらには夏海の幼なじみ・牧野匠(神尾楓珠)、ライフセーバーの早川宗佑(水上)という面々による、瑞々しい青春恋愛群像劇で、月9ドラマとしては約7年ぶりの王道ラブストーリーとなっている。
「僕は(男女各3人組の)メインストーリーにはあまりいないんですけど、次第に交ざっていくんだろうとは思います」
水上恒司、王道ラブストーリーで月9ドラマに出演
溺れていた小椋理沙(仁村紗和)を助けた際、宗佑はひと目ぼれをする。ぶっちゃけ、ひと目ぼれ経験ってある?
「あります。ありますが、僕の中での割合は低いほう。ひと目ぼれっていうと外見を見てガッとくるイメージだと思うんですけど、自分の中がかき混ぜられたり、ざわざわしたり。それって外見だけじゃないような気もしていて。後になって振り返ると“こういう考え方をする女性だからだったんだな”と感じたりはします」
ということは、ひと目ぼれしたらアプローチもできるタイプということ?
「こういう仕事をしていなかったら、声をかけているほうだとは思いますね。今はさすがにかけられないですけど(笑)」
「泳げるようになりました」
ライフセーバー役ということで、身体もガッチリ鍛えたり?
「泳ぎの練習はしていますが、トレーニングなど、特段キャッチーなことはしていないです」
実は今まで泳げなかったという水上。高校時代は甲子園常連校で活躍し、推薦で大学が決まるほど野球に打ち込んでいた。そんな経歴を持つがゆえ、とても意外だ。
「そう見られるから、この職業は大変ですよね(笑)。今回の役を引き受けることに迷い? なかったです。何とかなるだろうと思って。自分が向き合ってこなかったことに、今、向き合えたことはラッキーだと思っていて。水へのトラウマがなくなっただけで成長だなと思うし、今では泳ぐことが好きになりました」
ライフセーバー役への取り組み
「実際にライフセーバーの方にお話を伺ったり。救える命を救っていく、命を大事にする。それって当たり前のことだけど、その真意や本質については考えたことがなかったとも思いました。宗佑は生き物としてすごく正しいものを持っている。“この世の中に、その信念だけで生きている人がいるんだ”というキャラクターを大事に演じられたらいいなと思っています」
活動セーブ中に考えていたこと
岡田健史として『中学聖日記』で鮮烈デビューしたのは'18年のこと。昨年9月からは本名の水上恒司でリスタートを切っている。改名前に活動をセーブしていた時期、どんなことを考えていたのだろう?
「やっぱり人格というか、俳優自身が持っているものが豊かじゃないと長続きしないなと思いました。向き合うことが(自分と)ベストマッチすれば、めちゃくちゃいい芝居ができるんだと思う。
ただ、どんな役がもらえるかはわからないし、自分がそのときに興味を持っていることはバラバラだったりするので。やっぱり豊かな人間じゃないと、アベレージは低くなってしまう。
だから、人格者になりたいとはすごく思いました。そのために考えなくてはいけないこと、やるべきことは簡単ではないと思いますが、それを生きていくことが人生なので」
名を改めた際に、前事務所から独立。演じるだけでなく、自ら判断する機会も増えたという。
「それは今までやってこなかっただけで、やらないといけなかったこと。今は、ありたい形で仕事に向き合うことができています」
5月に24歳を迎えている。大人の俳優へと階段をのぼり始めた中、これからをどう思い描いているのだろう?
「わからないですね。目の前の役に向き合うだけというか。正直、俳優に固執しているわけじゃないんです。なんていうんだろう? 執着はしていない、というか。やりたいことをやっていけばいいと思っていて。今、やりたいことは俳優ですが、この後どうなっていくかはわからないと思うんです」
『真夏のシンデレラ』毎週月曜夜9時~(フジテレビ系)放送中
【出演】森七菜、間宮祥太朗、神尾楓珠、吉川愛、萩原利久、白濱亜嵐、仁村紗和、水上恒司 ほか