大今良時「聲の形」のミュージカル化が決定。山崎玲奈、島太星のダブル主演で、10月4日から8日まで東京・サンシャイン劇場にて上演される。
【大きな画像をもっと見る】「聲の形」は、聴覚障害を持つ孤独な少女・西宮硝子と、彼女のいじめの中心人物となったのが原因で周囲に切り捨てられ孤独になっていく石田将也を軸に描かれる物語。第19回手塚治虫文化賞新生賞などを受賞し、2016年にはアニメ映画化も果たしている。
ミュージカル「聲の形」では、上演台本・作詞・演出を板垣恭一、作曲・音楽監督・演奏を桑原まこが担当。硝子役の山崎は「私も硝子ちゃんと同じ高校生として、彼女の『聲の形』を歌や手話を使って表現していきたい思います」と、将也役の島は「作品を個人的に読んだことがあり、それがまさか僕に……!と、かなり恐縮な気持ちながら頑張りたい!!とワクワクしております」とコメントを寄せた。チケットは8月25日に発売。
■ 山崎玲奈(西宮硝子役)コメント
この度、ミュージカル「聲の形」で西宮硝子役を演じます山崎玲奈です。
このお話を頂いた時、嬉しさと同時に演じるのはとても難しくて大変だ……とも感じました。
何年か前に映画は観ていたのですが、今回改めて原作漫画を読んだところ、ショッキングな内容にどんどん心がしんどくなりました。でも最初から最後まで硝子ちゃんの優しさが私の心をギュッと掴んで離しませんでした。
先日の打ち合わせでは作品について板垣さんや島さん、手話指導の方と様々な視点でお話をさせて頂きました。
私も硝子ちゃんと同じ高校生として、彼女の「聲の形」を歌や手話を使って表現していきたい思います。
■ 島太星(石田将也役)コメント
初めまして島太星です。
この度は聲の形という素敵な作品に出演させていただけて、とっても嬉しいです!!
このお話をいただく前から、作品を個人的に読んだことがあり、それがまさか僕に……!と、かなり恐縮な気持ちながら頑張りたい!!とワクワクしております。劇中に手話などがあり、一から勉強し、伝えなければならないので今からプレッシャーを感じる日々ですが、絶対に素敵なミュージカルに致します!! ぜひ楽しみにしてください!
■ 板垣恭一(上演台本・作詞・演出)コメント
「聲の形」をミュージカルにしてみたい。このことをいつプロデューサーに伝えようか、僕は機会をさがしていました。やっとそのタイミングが来て「でさ今度の企画なんだけど──」と言いかけたところで「聲の形ってどうですか?」と言われて驚きました「えー、同じこと考えてたんだけど……!」こうしてこの企画はスタートしました。
以前、手話の美しさに魅せられて、ろう者が主人公の物語を演出したことがあります。そのとき、聞こえる人と聞こえない人という「立場や環境の違い」が相互理解の妨げにどれだけなっているかを学びました。手話つながりから手にした今回の原作に触れたときに、同じ衝撃を受けました。一見すると愛らしいキャラクターが多いこの作品から「人間のコミュニケーションの難しさを描こうとする本気」を感じたからです。
ミュージカルという手法を使うのは、話が重くなりすぎないためであり、時間軸を圧縮して伝えるために有利だからでもあります。情報がぎっちりと詰まった原作の魅力を、新しいカタチの表現に転化するべく、現在、試行錯誤を続けています。
■ 桑原まこ(作曲・音楽監督・演奏)コメント
この物語を知ろうとするほど、見て見ぬふりをしたあの子の感情や、置き去りにした過去の自分と向き合うような気持ちになり、懸命に生きる登場人物達に感謝しております。
私は作曲することが大好きです。自分のために努力をし、負けず嫌いが鎧を作り、どんな締切にも負けまいと曲を書いてきました。ですが自分のための努力には限界があり、曲を書くスキルだけが私の中に虚しく残ってしまう時期もありました。想像を超える感情や、目を瞑りたくなる出来事を、音楽は嘘なく届けてくれると、私は今も昔も信じています。今の自分の中にあるスキルを勇気に変えて、真正面から曲を書き、この物語のために愛を込めてたくさんの努力をしたいと思っています。
■ イッツフォーリーズ公演 ミュージカル「聲の形(こえのかたち)」
日程:2023年10月4日(水)~8日(日)
会場:東京都 サンシャイン劇場
原作:大今良時「聲の形」(講談社「週刊少年マガジン」)
上演台本・作詞・演出:板垣恭一
作曲・音楽監督・演奏:桑原まこ
出演:山崎玲奈、島太星 ほか
※山崎玲奈の「崎」はたつさき、手塚治虫の「塚」は旧字が正式表記。
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