学生時代の友人と、大人になってから疎遠になってしまうことはよくある。神奈川県の30代前半の女性(事務・管理/年収350万円)は、「高校で一緒になった友人と、去年こちらから縁を切りました」と明かす。女性はその友人について、
「(友人は)高校時代からちょっと変わった子で、そこが面白いなと思って仲良くしていました。その関係性が変わってきたのは社会人になった頃。例えば遊ぶ約束をして、当日待ち合わせ場所で会って何気なく立ち話をしていると、(友人は)同棲している彼氏とのノロケ話を始め、『もうすでに家帰りたいもん~』と言う始末。遊ぶ相手に対して失礼過ぎないか?じゃあ帰れば?とイラッとしました」
と綴る。それ以来、女性は友人の無神経な発言が気になるようになり、「この子は変わっているというより非常識なんじゃないか?」とさえ思うようになったという。(文:福岡ちはや)
「結婚したことを知らされていなかったことがショックでした」
それでも「なんだかんだ『(その友人は)一番の友達だ』と思って付き合っていました」と女性。しかし数年後、絶縁のきっかけとなる事件が起こってしまう。自身の結婚が決まり、結婚式に友人を招待しようとしたところ「彼氏とヨーロッパ旅行に行くので参加できない」と返事が来た。
「すでに旅程なども組んでいて、日にちをずらすこともできなさそうとのことだったので、残念ではありましたが納得しました」
結婚式が滞りなく終わり、ほっとしていた数日後、友人から「結婚おめでとう!式の写真送って~」とLINEが来たという。女性は「覚えててくれたんだ!」と嬉しくて写真を送信したが、「既読無視」されてしまった。それから何の返信もないまま2年後…
「唐突に彼女からLINEが来たので見ると『実は結婚してて、先日子どもが生まれました~』という報告が。出産の報告はともかく、結婚したことを知らされていなかったことがショックでした」
女性としては“一番の友達なら結婚報告をくれるはず”という思いがあったのだろう。女性は友人に出産祝いを送り、相手からお礼のLINEが来たところで「もうこれが縁の切れ目かな、とLINEや電話番号の連絡先一切を削除し、そっとサヨナラしました」と語る。
「彼女はInstagramなどのSNSはしない性格なので、恐らくもう二度と繋がることはないでしょう。今になると、大事な友達だと思っていたのは私のほうだけだったのかもしれないなぁとふと思います」
女性はこう言うが、ちょっとしたボタンの掛け違いだったのではないか。友人は自分が結婚報告をしないことで、女性がこれほど傷つくとは思っていなかったのかもしれない。LINEを既読無視したのも、返信を忘れていた可能性もある。本当に「大事な友達」と思うなら、友人から出産報告がくるまでの2年間に、女性のほうから彼女へ何かしらの連絡をしてもよかったのでは。
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