激務薄給で人がなかなか定着しない介護業界。兵庫県の50代女性(兵庫県/年収700万円)は、介護の仕事に就くもわずか数日で辞めたことが二回ある。(文:林加奈)
一つ目は特別養護老人ホーム。その施設には“開かずの間”があったという。
「不正請求もあり、数年後には潰れていた」
その部屋については「噂で愛人が住んでいる」と聞いていた。
「入居者の居室と並んでいた部屋で、『絶対に開けてはいけない』と言われていたが本当だった」
経営者が自身の愛人に一部屋あてがっていたようだ。愛人の年齢は不明だが、普通の人が老人ホームの一室にこっそり住むなんて居心地が悪そうではある。結局女性は5日で辞めたが、その職場は「不正請求もあり、数年後には潰れていた」という。すべてが杜撰な職場だったのだろう。
二つ目は訪問介護の事務所で、「経営者が反社会的勢力」だったと明かす。そこは事務に社長の愛人を採用していたという。
「社長はいつもドアのすき間から覗いて様子をうかがっていた。それを知ってすぐ辞めた。そこのケアマネよく殴る蹴るの暴力行為があるらしく、少し前まで裁判をしていた」
ここは10日間で離職した。当時について「腹立たしさと失望しかなかった」と語る女性は、今は介護職をやめ、猛勉強の末に看護師になったとのことだ。
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