7月3日、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)のチーム代表を務めるヤリ-マティ・ラトバラが、ドライバーとしてWRC世界ラリー選手権に復帰するという驚きの発表がなされた。
38歳のラトバラは、8月3~8日に母国フィンランドのユバスキュラで開催されるWRC第9戦『ラリー・フィンランド』に、TGR-WRTの4台目のトヨタGRヤリス・ラリー1で出場することになった。彼がドライバーとして出場する期間中は、豊田章男TGR-WRT会長が代表代行を務める。
TGR-WRTは今月2日(日)にSNSを更新し、来月上旬のイベントでのドライバーラインアップを発表。その際、レギュラードライバーのカッレ・ロバンペラとエルフィン・エバンス、3台目をセバスチャン・オジエとシェアする勝田貴元の3名とともに4人目の“シークレット”ドライバーが登場することを示唆していた。
その4人目として、自身とチームの“ホームラリー”に臨むこととなったラトバラは、チーム代表就任以降もプライベーターとしてヒストリックラリー等には出場していたが、トップレベルでの競技参加は2020年2月のラリー・スウェーデン以来、初めてとなる。WRC通算209戦出場を誇るフィンランド人は、来月のラリー・フィンランドに向け、元トヨタのドライバーで現在はTGR-WRTの開発兼テストドライバーなどを担当しているユホ・ハンニネンをコドライバーに指名した。
ラトバラは3日(月)に自身のTwitterを更新し次のようにコメントしている。
「来月開催されるラリー・フィランドのスタートに、トヨタGRヤリス・ラリー1ハイブリッドのステアリングを握って参加できることに喜びと感謝の気持ちでいっぱいだ!」
「友人であるユホ・ハンニネンとチームを組み、このイベントを楽しむつもりだ!」
「僕の夢を叶えてくれたモリゾウとアキオ(豊田章男会長)に心から感謝したい!」