鈴鹿8耐の暫定エントリーリストが発表された後にTOHO Racingに榎戸育寛が加わることが決定した。榎戸は昨年、鈴鹿8耐に初参戦。1000ccでの経験も着実に積んできており、全日本ロード第3戦SUGOでは、ポール・トゥ・フィニッシュで優勝を果たしたばかり。
しかしSDG Honda Racingに榎戸のシートはなく、他のチームからのオファーを待っていたところ、チーム体制強化を狙うTOHO Racingとの話がまとまり、3人目のライダーに起用されることになった。
「鈴鹿8耐は幼少のころから憧れがありましたし、特別なレースという印象でした。昨年、初めて出場させていただきましたが、悔しいレースになってしまったので“今年こそ”という思いがありました」と榎戸。
「そんな僕にTOHO Racingさんが声をかけてくださいました。すごくうれしい気持ちですし、背中を押してくれたSDG、ハルク・プロの皆さんにも感謝いたします。清成選手と國峰選手が作り上げたマシンを理解して、チームに貢献できるよう精一杯頑張ります」
TOHO Racingにとってプライオリティの最も高いレースとして位置付けているのが鈴鹿8耐。2012年には2位表彰台を獲得したこともある。その後、活動休止期間を経て、2020年より再始動し、鈴鹿8耐を4回制している清成龍一を迎え入れ、國峰啄磨も成長してきている。
さらに榎戸が加わり悲願の優勝を狙う体制が整いつつある。7月5日・6日の鈴鹿8耐テストでの仕上がりが注目されるところだ。